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March 31 2016 By 小林 香織

1万人の子供にダンスを教えて世界一周!震えるほどの感動が待っていた-ダンサー中込孝規(前編)

1万人の子供にダンスを教えて世界一周!震えるほどの感動が待っていた-ダンサー中込孝規(前編)

「僕にとってダンスはコミュニケーションツールなんです」-そう語るのは、およそ1万人の子供たちにダンスを教えたり、各国のダンスイベントに出演したりしながら世界一周を実現した、ダンサーの中込孝規。1年半をかけて18カ国57都市を回り、アフリカには半年間も滞在した。あれこれ語るよりも、まずこの動画に目を通してみてほしい。彼のダンスが持つパワーに、思わず目を奪われるはずだ。

ダンスに対してネガティブな思いを抱えていた大学生時代

中込がダンスを始めたのは、高校生のとき。キッカケは、2歳年上の兄がストリートダンスを習っていたことだった。「兄のダンスがすごくカッコよかったので、『モテそうだな』と思って(笑)」

動機は単純だったが、大学生になるとダンスサークルに所属し、さらにダンスにハマっていく。オールジャパン学生ダンス選手権大会での優勝経験も持つ。周囲のレベルの高さに圧倒されつつも、人前でダンスを披露したときの「すごい!」という反応は、素直にうれしかった。

「ダンス漬けの日々を送ってはいたものの、周りが世界大会に出場するような人ばかりだったので、『僕なんて』というネガティブな思いが強かったんです。踊ることは好きでしたが、将来ダンスで食べていきたいなんて、まったく考えてなかったですね」

大学生時代に子供たちにダンスを教える活動をしたり、ディズニーシーのショーに出演したり充実していたが、新卒で大手の教育系企業に勤めると同時に、徐々にダンスから遠ざかっていった。

中込孝規

ダンスコンテスト「祭りの達人2008」一般部門で優勝(大学生時代)

「やらない理由なんてない」周囲の後押しで夢を叶えると決意

自営業で働く父の姿を見てきた中込は、組織で基礎を身に付けたあとは、独立して何かを始めたいと考えていた。だが、何もできないまま、3年目が終わる。そんな彼を動かしたのは、エネルギッシュな人々との出会いだった。

「子供たちにまたダンスを教えたいなと思っていたんですが、その場を一からつくることに自信がなくて。でも、ある教育関係のイベントで出会った人たちに、『ダンスを教えたいんだ』とポロっと言ったら、『やらない理由ないじゃん。1回やってみなよ』って背中を押してくれたんです」

その言葉は中込の心にストンと落ちた。すぐに行動に移したところ、手探りで行ったイベントは大成功。子供たちの無邪気な笑顔を見て、「震えるほどの幸せを感じた」と彼は言う。「一歩踏み出せば、やりたいことってできるんだ。勝手にハードルを上げていたのは自分だった」。そう悟ったら、夢だった世界一周を決断するまでに時間はかからなかった。

そうして、4年勤めた会社を2014年の3月に退社。翌4月に、好奇心と最低限の荷物をバックパックに詰め、世界一周へのスタートを切った。

中込孝規

マラウイのチカンガワにて

クラブで出会ったダンサーに誘われて、ラオスの映画祭に出演

中込の旅は、行く先々での出会いによって、思いがけない方向に進んだ。ルワンダでは、現地でバーを経営している日本人のオーナーと出会い、そのバーに寝泊まりさせてもらえることに。バーでは毎週末にバンド演奏が行われており、中込は彼らの演奏に合わせてダンスを踊った。それがキッカケでバンドスタッフとも仲良くなり、1カ月間生活を共にした。最終日に彼らが開いてくれたサプライズパーティーは、今でも忘れられないという。

「呼ばれて行ったら、みんなが集まっていて、僕の好きな食べ物のメニューが用意されていて。たらふく食べて飲んだあと、『家族だと思ってるから、またいつでも帰っておいで』とメッセージをくれたんです。すごく感動してジーンとしましたね」

中込孝規

ルワンダのバーのスタッフとともに(中央で腕を組んでいるのが中込)

また、ラオスでは、たまたま遊びに行った田舎のクラブで、あるダンサーとダンスバトルに発展。お互いのダンスを披露して自然とリスペクトが生まれ、すぐに打ち解けた。「イベントに出るから一緒に来なよ」と彼に誘われ付いていったら、「ルアンパバーン国際映画祭」という世界中からゲストが集まる大きな映画祭だった。

「実は、彼はラオスのダンスシーンを盛り上げている有名人だったんですよ。偶然とは思えない出会いで、貴重な経験ができました。イベント中、最初はアウェーだなと思っていたんですが、ダンスが始まったとたん一気にホームになって、たくさんの人と仲良くなれた。改めてダンスの持つ力ってすごいと実感しました」

中込孝規

ラオス「ルアンパバーン国際映画祭」に出演したメンバーと(後列右端が中込)

まるで導かれるような運命的な出会いの数々。どんなときも、ダンスが相手との心の距離を縮めるコミュニケーションツールになってくれた。

後編へ続く»ダンスは最高のコミュニケーションツール!価値観を変えてくれたアフリカの旅-ダンサー中込孝規(後編)

(取材・文:高良 空桜)

中込孝規
BLOG: 世界一周!1万人の子どもにダンスを教える旅

Facebook: 世界2000人の子どもと踊り出す旅 ~ 世界一周 × ダンス ~

Twitter: 中込孝規|ダンスで世界一周。

Instagram: @nakagome63

小林 香織

小林 香織 Facebook

2014年デビューのフリーライター。現在、「恋する旅ライターかおり」名義で、恋愛・旅・ライフスタイルジャンルの執筆にも挑戦中。人生の豊かさ、可能性を広げるためのメッセージを発信したいと願っている。自由な人生バンザイ

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