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May 14 2016 By 小林 香織

エアロビクス界でイノベーションを起こしたい!早稲田出身・新卒フリーランスー鳥巣愛佳(前編)

 

この3月に早稲田大学商学部を卒業し、新卒フリーランスとなった鳥巣愛佳。見た目こそ少女のようなあどけなさが残るものの、立派な一経営者である。これまでの彼女の軌跡を知れば、エアロビクス界に新たな旋風を巻き起こすことも容易な気さえしてくる。鳥巣愛佳は、そんな“無限の可能性”を秘めた23歳の若き先駆者だ。

7歳からダンス漬けの日々を送り、17歳で悲願の日本一に

「モーニング娘。」をはじめとしたアイドルたちに憧れ、7歳からヒップホップダンスとエアロビクスを始めた鳥巣。生まれ育った福岡県大牟田市で、母が探してくれたダンススタジオに入会した。柔軟性の高い恵まれた体質の持ち主でもあり、ダンスの楽しさにのめり込んでいく。

「最初はヒップホップを週1回だけ習っていたんですが、それだけじゃ物足りなくて、母親が近くのエアロビクス教室に放り込んだ感じです(笑)。とにかく目立ちたがり屋だったので、注目されるのが楽しくて仕方なかった。大会に出場すると演技が採点されて、努力した分だけ高得点がもらえる。褒められて伸びるタイプなので、それがうれしくてハマっていったんだと思います」

そんな鳥巣は、17歳で初の“日本一”を達成。現在、自身がインストラクターを務める「一般社団法人 日本こどもフィットネス協会」主催の「全国こどもチャレンジカップ」で総合優勝に輝いたのだ。小学校3年生から出場しつづけたが思うような結果を出せず、“最後の大会出場”と決めたタイミングでの優勝だった。

「練習中は常にライバルたちのことを思い描きながら、限界ギリギリまでストイックに打ち込んでいました。田舎町に住んでいて決して恵まれた練習環境ではなかったので、『こんなんじゃライバルたちに勝てない!』と自分を奮起させて。大会当日、ぶっ倒れる寸前まで出しきって踊り終えた瞬間、涙があふれてきて……。『やりきった』という思いだったのかもしれません。悲願の優勝でした」

鳥巣愛佳

総合優勝した「全国こどもチャレンジカップ」にて

 

早稲田ブランドに憧れて上京!一転して孤独のどん底に

高校を卒業した鳥巣は、憧れていた早稲田大学に合格し上京を果たす。早稲田ブランドはもちろん、出会える人脈も無限大。自分がとんでもなく変われるんじゃないかと期待に胸を膨らませて、東京生活のスタートを切った。そんな矢先、想定外のトラブルに見舞われることに……。

「エアロビをつづけたいと思っていたものの、練習環境のことまで真剣に考えずに上京したため、行った瞬間、『練習場所がない』『どこのチームに入ればいいかわからない』という状態に陥ってしまいました。スタジオ代も大学生ではとても払えないような高額で、なんとか安く使えるスタジオを探して電話をかけるも、予約がいっぱい。半泣きで何十件も電話したんですが結局見つけられず、外を走ったり、公園で練習したり、できる限りのトレーニングを必死にこなしていました」

そんな鳥巣をさらなる不運が襲う。コンディションの悪い場所で激しい練習をしたために、体に負担がかかり疲労骨折のケガを負ったのだ。もどかしさだけが募る空回りの状態は、約3カ月つづいた。

「これまでの競技人生のなかで、一番つらかった時期かもしれません。上京したばかりでコネクションもないし、孤独ながらも今できることをがんばっていたら、ケガまでしてしまって……。周りの子はサークルに入って楽しそうにしているのに、『私は何をやっているんだろう』って……」

鳥巣愛佳

一生の財産となったラスベガスでの「IAC世界大会」

くじけそうになりながらも、どうにか気持ちを持ち上げ、大学に通いながらの競技生活を続けた。そして大学3年生のとき、毎年ラスベガスで行われる「IAC(インターナショナルエアロビックチャンピオンシップ)世界大会」への初出場を果たす。日本代表選考会を勝ち抜いた者に、出場権が与えられる世界大会だ。彼女のあらゆる経歴のなかでも、もっともインパクトがある大会だが、結果は振るわなかった。

それもそのはず。彼女は大学2年生で大きな部門転向を経験、全員が横並びで一斉に踊り採点される「フライト部門」から、フィギュアスケートのようにフリを付けて1人で踊る「シングル部門」に変わり、技の難易度が一気にレベルアップしたのだ。幼少期からシングル部門で演技をしていた周りの選手に比べて、経験不足は明らかだった。

「それまでは環境に恵まれていなかったので、シングルを選択する余地がなくて。大学2年生のときにチャンスをいただいて部門転向したものの、今までトップクラスだったのに一気に通用しなくなったんです。未経験だからできなくて当たり前なんですが、同世代の選手たちは専門的な技をいとも簡単にやってのける。試合当日は緊張感も拭えず、結果はボロボロ。最高の演技を最高のステージで披露したくて、1年間、無我夢中でやってきたのに、悔しくて悔しくてワーッと泣き崩れました」

そのとき彼女を救ったのは、「たった1年でここまでこれたのは、本当にすごいことだから」とのコーチの励ましだった。

「コーチの言葉を聞いて、また号泣(笑)。本当に救われました。結果的に世界大会に出場しただけの経歴ですが、忘れられない一生の財産です。決して安くないラスベガス滞在の資金を捻出してくれた両親にも、心から感謝。尊敬してやまない大好きな両親です」

鳥巣愛佳

ラスベガスでの「IAC世界大会」にて

 

そんな彼女は在学中、信じられないミラクルを巻き起こす。紆余曲折がありながらも “エアロビクス界のイノベーターになる”と決意、新卒フリーランスという茨の道を選んだのだ。

後編へ続く。

(取材・文:高良 空桜)

BLOG:鳥巣愛佳のブログ

Twitter:鳥巣愛佳@エアロビのお姉さん

Facebook:鳥巣愛佳

小林 香織

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2014年デビューのフリーライター。現在、「恋する旅ライターかおり」名義で、恋愛・旅・ライフスタイルジャンルの執筆にも挑戦中。人生の豊かさ、可能性を広げるためのメッセージを発信したいと願っている。自由な人生バンザイ

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