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May 19 2016 By 小林 香織

エアロビクス界のジャンヌ・ダルクに! 23歳・乙女の果てしない野望ー鳥巣愛佳(後編)

17歳で全国大会の総合優勝を飾り、21歳で世界大会に出場。エアロビクス業界での輝かしい功績をもつ鳥巣愛佳は、早稲田大学・商学部を卒業し、現在は新卒フリーランスとして活躍中だ。そんな彼女の野望は「エアロビクス界にイノベーションを起こすこと」。

そんなギラギラした野望とは裏腹に、等身大のかわいらしさを併せもつ。人間的な魅力にあふれた鳥巣愛佳の人生を、ひも解いていきたい。

結成1カ月のユニットで全国5位入賞!人生一の青春ドラマ

「大好きなエアロビクスを通して、もっと喜びを伝えたい」。そんな思いから、鳥巣は1人で学生団体「StudentAeroNet」を創設、学生向けにエアロビの交流会を開始する。古風で閉鎖的なエアロビのイメージを変えたいとの目的もあった。

さらに、仲間になってくれそうな友人に声をかけ、早稲田大学初のエアロビクスユニット「SEIZ(シーズ)」を結成。なんと、わずか1カ月間の練習で、初心者ばかりのユニットが「全日本学生エアロビック選手権大会」で5位入賞というミラクルを起こしたのだ。

「立つのもつらいほどの筋肉痛に見舞われながらも、みんな笑顔で練習を乗り切ってくれました。本当にすべてメンバーのおかげです。入賞が発表された瞬間、うれしさのあまり大号泣。このときの青春ドラマは一生忘れられません」

「全日本学生エアロビック選手権大会」での演技(途中、ソロで踊っている水色の衣装が鳥巣)

謙虚にメンバーを称える鳥巣だが、実は5位入賞の好成績をたたき出した背景には、彼女の類いまれなるリーダーシップが潜んでいた。

「メンバーには『優勝しよう』とは一言も言わず、『一生の思い出をつくろう』と伝えました。『結成1カ月の早稲女ユニットが素晴らしい演技を創り上げたら、誰もが語り継ぎたいドラマになる。私たちは舞台上でヒロインになって、エアロビクス界のイノベーターになろう』と鼓舞したんです」

このメッセージがメンバーの心にダイレクトに刺さり、ミラクルを起こしたに違いない。エアロビクスは鳥巣の引き締まった体や精神力のみならず、人間力も大きく培ってくれたのだ。

鳥巣愛佳

「全日本学生エアロビック選手権大会」に出場したメンバーと(左から2人目が鳥巣)

 

好きなことをあきらめたくない!両親を説得し「新卒フリーランス」の道へ

当初は、WEB関係のベンチャー企業の内定をもらい就職する予定だった鳥巣。だが、周囲はそんな彼女にもどかしさを感じていた。大学のエアロビ講師から、突然「あなた本当に就職するの?」と疑問を投げかけられ、新卒フリーランスを選んだ友人からも「おまえ、就職するの遠回りじゃない?」とのLINEが。鳥巣の心は揺れた。

「そう言われて将来を考え直したら、就職のほかにやりたいことが山ほど出てきて。エアロビの無限の可能性を誰よりもわかっていたのは私自身だったし、それを信じて突き進みたい気持ちが抑えきれなくなりました。フリーランスになると決意を固めて両親に報告したら、案の定反対されて……。でも、『こんなにやりたいことがあるのに、どうしてあきらめなきゃいけないの?』って説得して、最終的に受け入れてもらいました」

現在は、日本こどもフィットネス協会でのインストラクター、エアロビクス指導者養成コース、メディア運営の3つの柱を軸に活動中だ。指導者としてさらにレベルアップするために養成コースに通いながら、渋谷のスタートアップ企業でメディアの立ち上げにも関わっている。新卒フリーランス歴2カ月の彼女は、とにかく毎日が楽しくて仕方がないという。

鳥巣愛佳

学生エアロビクス交流会での様子

 

「誰でもどこでも楽しめる」エアロビの本質を伝えられるイノベーターに

「エアロビクス界のイノベーターになる!」と大々的な目標を掲げる彼女だが、23歳の女の子らしい一面も魅力的だ。幼少期から安室奈美恵のファンで、毎年2回はライブに足を運んでいるそう。プロ意識の高さを見習いつつ、強さもかわいさも備える安室に、女性として憧れている。

また、自身のブログでは頻繁に“恋愛ネタ”を発信。年齢=彼氏いない歴だと告白し、若者を中心に共感を集める。

「私は人生“ネタ”だと思っていて、ずっと彼氏がいないのも正直あまりコンプレックスとは感じていないんです。事実ですが、今まではエアロビが楽しすぎて、そっちに目が向かなかっただけで。ブログは両親も読んでいるので、最初は若干抵抗があったものの、いつしか気にしなくなりました(笑)。この記事を通してポジティブなエネルギーが伝われば、それで十分!」

鳥巣愛佳

鳥巣は、今後しばらく競技に出る予定はないそうだ。競技者としては一通りやりきった。じゃあ次にやりたいことは何か? 彼女が出した答えは、「誰でもどこでも楽しめる」、そのエアロビの本質を広めるべく、先駆者となって活躍することだった。

「今後は、オンラインサロンの開設やほかのスポーツとのコラボイベントなど、枠を広げてどんどんチャレンジする予定です。絶対にエアロビクス界のイノベーターになります! ぜひ期待していてください」

(取材・文:高良 空桜)

BLOG:鳥巣愛佳のブログ

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小林 香織

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1981年、埼玉県生まれ。2014年ライターデビュー。本名とペンネーム「恋する旅ライターかおり」を使い分けながら、WEBメディアを中心に、【働き方、ライフスタイル、旅、恋愛、スポーツ】など幅広く執筆。東京を拠点に、ときどき国内外を旅しながら旅と仕事を両立している。ライターとして叶えたい夢は、人生の選択肢を提供することで、誇れる人生を選びとれる人を増やすこと。地球上にあふれるトキメキをありのまま届けること。

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