皆さん誰もが子どものころに体験したことのある遊び、「かくれんぼ」。近所の公園などで、違う学年の子も一緒になって、日が暮れるまで楽しんだ方も多いのではないだろうか。そして、中学生ともなると、かくれんぼからは遠ざかってしまったかと思うのだが…。
実は、大人になってからもかくれんぼを楽しめる「大会」がある。
そして、「かくれんぼはスポーツなのか?」と思う方もいるかもしれないが、我々ゆるすぽ編集部ではれっきとしたスポーツとして定義している。全身を使い、走り、しゃがむ。1対1のスリリングな対決!! 何より、子どもから大人まで楽しめる運動だ。
そして、ゆるすぽ編集部がこの大会に注目したシンプルな理由は、「面白そう」だから!!
「全日本かくれんぼ大会」は6月19日(日)、兵庫県の湯村温泉街で行われた。毎年この地で開催されており、今年で第17回となる。
大会のルールは、次の通りだ。
まず、大会には“おに”で参加する人と、“隠れ人”で参加する人がいる。このあたりは、皆さんが子どものころにやったことがあるかくれんぼと一緒ではないだろうか。
そして、今回“おに”で参加された方は、なんと253人!! “隠れ人”は160人! 合計413人での壮大なかくれんぼだ。
まず、“隠れ人”が隠れる場所を探して隠れ、その後、解き放たれた“おに”たちが“隠れ人”を発見し、「奉行所」へ連行する。奉行所で“おに”が富くじを引き、大吉が出るとそのまま“隠れ人”をゴール地点へ連行! 賞品をもらうことができる。
富くじで末吉が出てしまったら…、2人とも「お休み処」へ向かい、特産品を食べ、“隠れ人”はそのままゴール! “おに”は再びかくれんぼの戦地へと向かわなければならない。
ちなみに、「“おに”は一度に複数の隠れ人を連行することはできない」という厳正なルールがある。
また、“おに”の参加資格は「新温泉町 町外在住の方に限る」となっており、外から来た方々に、“隠れ人”を探しながら湯村温泉街の街並みをもっと知ってほしいという狙いがあるそうだ。
“隠れ人”のルールとしては、「“おに”の問い掛けにウソをつかない」というものがある。「私、“隠れ人”じゃないですよ~」なんてズルは許されない。ここはフェアプレーで!
そして、「終了前には必ず発見されるようにしましょう」とのこと。子どものころ、見つけてもらえなくて不安になって自分から出てくる子が必ずいたが、このかくれんぼはちょっと違う。理由は、賞品がもらえないから(笑)。終了間際まで全力で隠れ、終了直前には全力で見つからないといけないのだ。
さて、この「全日本かくれんぼ大会」には、見どころがもう一つある。
それは、「仮装」。
次回は、大会当日の様子と、仮装についてもレポートしようと思う。お楽しみに!