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July 21 2016 By 小林 香織

ビーチの妖精現る!タレントからビーチバレー界へ、異色キャリアの持ち主「坂口佳穗」の胸の内

「第2の浅尾美和」「ビーチバレー界のニューヒロイン」などともてはやされ、今春発売された週刊誌『週刊プレイボーイ』17号では表紙&巻頭グラビアを飾った坂口佳穗(20歳)。高校生時代にタレントとして活動していた彼女は、華やかなルックスでビーチの視線を集めている。

 

少女のようなあどけなさの残る20歳の坂口は、そういった周囲の扱いをどう感じているのだろうか? タレントからビーチバレー選手へ転向した思いとは? 坂口佳穗の胸の内に迫った。

坂口佳穗

©JBV

スパルタの父に鍛えられ9年間バレー部のキャプテンを務める

少女バレーの監督をしていた父親の影響で、坂口は小学校1年生からインドアバレーを始めた。普段はやさしい父だったが、バレーとなると一転、厳しい鬼コーチに。

「ある試合中、私は選手ではなかったもののユニフォームを着た姿で、チームの応援をせずに隣の選手と関係のないおしゃべりをしていたんです。それを見た父は激怒し、首根っこを掴まれて体育館の外に放り出されました。5段ぐらいある階段の上から投げられたので、思わず悲鳴をあげてしまったほど痛かったです(笑)」

そんなスパルタの父のおかげで、坂口の技術はメキメキと上達。その実力は、中学校卒業まで9年間にわたりキャプテンを任されるほど。ポジションは主にセンターを務め、ブロックの中心選手として活躍した。

坂口佳穗

小学生時代

しかし、高校に進学した坂口は、自らの意思でいったんバレーボールから遠ざかる。

「これまでのようなバレーボール漬けではない生活を送りたいと思ったんですよね。高校ではダンス部に入部したんですが、そこではじめて『できない悔しさ』を味わいました。バレーボールではずっとチームの先頭を走っていたので。でも、始めたなら最後までやろうと思って、部活動は3年間ダンスをやりきりました」

そして、坂口を語るうえで外せないのが、同じく高校生時代に経験したタレント活動だ。母親から勧められたタレントオーディションに参加したところ、見事合格。高校2年生から約1年半にわたり、リポーターの活動をメインに取り組んだ。

しかし、芸能活動ではスポーツ以上の情熱は生まれなかった。普段は負けず嫌いの坂口だったが、「タレントとして一番になりたい」とは思えなかったのだ。

「私は浅尾さんほどの人間じゃない」。アイドル扱いへの複雑な心境

タレント活動を打ち切り、将来を模索していた坂口に転機が訪れたのは、高校3年生の10月、とあるビーチバレーの大会を観戦したことだった。「大学に進学したら、もう一度バレーボールがしたい」。そんな気持ちをもっていた彼女は、インドアでは味わえない開放的な雰囲気のビーチバレーに強く惹かれたという。

「このコートに立ってプレーしてみたい」。その気持ちを抑えきれず、川崎ビーチスポーツクラブが主催するビーチバレーアカデミーへの入校を決意。ビーチバレー人生の第一歩を踏み出した。

坂口佳穗

©JBV

砂の感覚に慣れず悪戦苦闘しながらも、トレーニングを重ね徐々に上達。試合に出場し始め露出が増えると、プレーより坂口の華やかなルックスに注目が集まるようになった。「第2の浅尾美和」「ビーチ界のニューヒロイン」。マスコミは目を引くキャッチコピーでこぞって彼女をもてはやす。これについて、当の本人は心中穏やかでないようだ。

「心境は複雑ですね、すごく……。浅尾さんは本当にかわいくて、そのうえ実力もあった方ですが、私は2世と言われるほどの人間じゃないのになって。ルックスうんうんよりも、プレーで結果を出したいですね」

そう語った坂口だが、2016年に入ってからはプレーでも好成績が続いている。4月に行われた「CBVA(カリフォルニア・ビーチ・バレーボール・アソシエーション)」の大会(AAクラス)では、12組中1位に。さらに、5月には「ジャパンビーチバレーボールツアー2016第1戦マイナビシリーズ」で5位入賞と、過去最高の結果となった。

もちろん、ペアを組む鈴木悠佳子選手の活躍もあってこそだが、大会前に沖縄とロサンゼルスで合宿を行い、その努力の結果だったと言えるだろう。

坂口佳穗

ジャパンビーチバレーボールツアー2016第1戦マイナビシリーズにて ©JBV

大学卒業までに日本のトップに!人間的にも成長したい

坂口は現在、大学で「法学部政治学科」を専攻し勉学にも励んでいる。政治に関心をもち、「なぜ若者が選挙に行かないのか」などの課題について学科のメンバーと議論を重ねているそうだ。

一方、ビーチバレー選手としての目標も大きく掲げている。

「現在の目標は『大学を卒業するまでに日本のトップ選手になる』ことです。今年に入ってからは合宿の成果もあり、コンスタントにいい成績を残せていますが、まだまだ実力不足。ペアの悠佳子さんに頼りっぱなしですし。なかなかイメージ通りのプレーができなくて、『早くうまくなりたい』って気持ちばっかり先行してモヤモヤします。でも、地道な練習あるのみですね」

坂口佳穗

©JBV

実力を付けると同時に、坂口には「応援したいと思われる選手になりたい」との思いもあるという。

「人との接し方など人間性の面で、私は本当に未熟なんです。しょっちゅう周囲の方々に怒られていて……。言っていただけるだけ、ありがたいですよね。だから人としての素晴らしさを身に付けて、『応援したいと思ってもらえる選手になりたい』と思っています。今、実力も伴わない私を応援してくださる方々へは、『ありがとう』の思いを勝って伝えたいです。ビーチバレー自体がまだまだマイナーな競技なので、もっと多くの方に興味をもっていただけるよう、がんばっていきます。ぜひ、会場に足を運んで生で観戦してみてください。女子の試合はラリーが続く接戦が多く、見どころ満載ですよ!」

坂口佳穗

©JBV

チャーミングな笑顔の裏に、芯の強さを併せもつ坂口佳穗。注目されることに対して、人知れず恐怖や葛藤を抱えていたと語った彼女だが、その瞳には前向きな闘志が宿っていた。果たして、ビーチバレー界のニューヒロインはどんなドラマを見せてくれるのだろうか。期待を込めて見守りたい。

(取材・文:高良 空桜)

坂口 佳穗(さかぐち かほ)マイナビ/KBSC所属

公式BLOG:坂口佳穗 オフィシャルブログ
有限会社オフィスプライヤ:公式HP

 

小林 香織

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1981年、埼玉県生まれ。2014年ライターデビュー。本名とペンネーム「恋する旅ライターかおり」を使い分けながら、WEBメディアを中心に、【働き方、ライフスタイル、旅、恋愛、スポーツ】など幅広く執筆。東京を拠点に、ときどき国内外を旅しながら旅と仕事を両立している。ライターとして叶えたい夢は、人生の選択肢を提供することで、誇れる人生を選びとれる人を増やすこと。地球上にあふれるトキメキをありのまま届けること。

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