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July 25 2016 By ゆるすぽ編集部

サバットに選ばれてしまった私、みたいな感じですから。サバット元世界王者・原万里子(中編)

やんちゃな子ども時代

原選手がサバットに出会ったのは、武蔵野美術大学を卒業し、グラフィック・デザイナーの仕事を始めてしばらくたってからのこと。それから世界王者にまでなったくらいだから、当然、格闘技には慣れ親しんでいたのかと聞いてみると…

「いえいえ、もともと格闘技は好きではありませんでした。テレビで流れていたらチャンネル変えていましたもん(笑)。スポーツ自体も、中学の時の部活動くらいですね。3年間バスケ部でしたけど、ホントにそれだけ。高校は帰宅部で、大学でも学業が忙しく、スポーツらしいことは何も…」

意外な答えに少し驚くが、決してスポーツエリートというわけではなかったという原選手。師匠である窪田隆一さん(ジャパン・サバット・クラブ代表)に見初められた抜群の運動神経は、いつどこで培われたのか。

「あっ、でも子どもの時は、そこら中で遊び回っていましたよ。世田谷育ちですが、私が子どものころはド田舎でしたから。近所の子どもたちで空き地に集まって野球をしたり、木登りをしたり。結構やんちゃでしたね(笑)」

小さい時に外で元気に駆け回っていたことが、抜群の運動神経の源だったという。「男の子ぽかったのか?」と失礼なことを聞いても、「まあ、どちらかというと(笑)」と、快活な笑顔で答える彼女。

1男4女の5人きょうだいの中で4番目だということもあり、ご両親からは“放ったらかし”に育てられていたらしい。「自由でしたね。人の道さえ外れなければ、どんな生き方を選ぼうが仕方ないかなという感じでした」という言葉の通り、彼女は子どもから大人になっても自由に育っていった。

美大生だったはずの娘が、殴り合いの世界に身をおくってどうなのか?

「親には悪いことしたなあと思っています。やっぱり心配かけるじゃないですか…。でも、上から2番目の姉の方が、親にもっと心配と迷惑をかけているんで、まあ大丈夫かな(笑)」

サバット

仕事のモットーとは

原選手は現在、サバットをやりながら、フリーランスとしてグラフィック・デザイナーの仕事を続けている。グラフィックデザイン、ロゴデザイン、映像制作など、デザインに関することであれば、「何でもやります」とのこと。現在は、イベントの空間づくりの仕事を主に手掛けているそう。彼女に仕事のモットーを聞いてみると、1つ目はクライアントの要望に一発で応えることだという。

「クライアントには迎合しますよ(笑)。そのためには、自分の我を通さず、相手に合わせることが大事。クライアントの話を端々まで聞き逃さず、相手の意図や好みを読み取ることにこだわっていますね」

2つ目は効率性。

「どんな仕事に対しても、どれだけミニマムなエネルギーで終わらせることができるかにこだわっています」

なぜこの2つのモットーを掲げているかというと、彼女はこう返した。

「練習時間を確保したいので(笑)」

それにしても、この2つの仕事のモットーは、原選手がサバットを通じて学んだこと・得たことが生きているように感じる。サバットでは、他の格闘技やスポーツもそうであるように、心理的な駆け引きが重要だという。相手のやりたがっていることは何で、嫌がることは何なのか。それを試合の中で読み取りながら、戦いを進めていく。それはまさに逆説的ながら、1つ目のモットーにある「相手の意図や好みを読み取ること」に通じているのではないだろうか。また、原選手が世界王者になったコンバ(フルコンタクト形式)では、相手を倒すことが目的である。ポイントによる判定で勝敗を決めるアソー(ライトコンタクト形式)と異なり、動きが大きく派手なコンビネーションよりも、最短・最速で相手を仕留めるためにどう攻撃を組み立てるかが重要とのこと。これもまさに、2つ目のモットーである「効率性」に通じているように思える。彼女は、サバットを通じて学んだこと・得たことを仕事に生かし、そのおかげで仕事を早く終わらせて、サバットの練習時間を確保できていると。まさに、サバットを中心にした人生を送っていた。

「仕方ない。サバットに選ばれてしまった私、みたいな感じですから(笑)。サバットが人生の中心になっていますよ」

サバット

インタビューの最中、はつらつとしながらも、常に笑顔を見せていた原選手。そこには強さだけでなく、優しさが感じられるとっても親しみやすい女性である。さて、そんな原選手は、サバットに対してどんな思いを抱いているのか? そのあたりをもう少し掘り下げて聞いてみた。次回へつづく。

【お知らせ】サバット体験したい方はぜひこちらへお問い合わせください。
◆問い合わせ窓口
liu@savatejapan.com (代表)窪田隆一

◆練習日時/場所
毎週日曜:原則としてAM10~12時(午後に変更になることもあります)/@世田谷区近辺の公共施設
毎週木曜:PM9~10時/@世田谷区二子玉川 Studio Releve

ゆるすぽ編集部

ゆるすぽ編集部

“みんなでつくるスポーツニュース”をコンセプトにwebサイトを展開。(http://www.yurusupo.com/)ファン目線を大事にし、スポーツニュースで報道される以外のさまざまなスポーツネタをゆる~く紹介しています。「ボーダレス」にも記事を展開。

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