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August 04 2016 By 小林 香織

水が怖くてもダイビングはできる?金づちライターが沖縄・慶良間諸島で体験ダイビングにトライ!

吸い込まれそうな青さの海と一体になり、まるでマーメイドのように色とりどりの魚たちと共に泳ぐ。そんな願いを叶えてくれるダイビングへの憧れをもつ人は多いだろう。筆者もそのひとり。でも、私はどうしても一歩が踏み出せなかった。とてつもなく水への恐怖心が強いからだ。

拭いきれない不安や戸惑いを抱きつつも、今回、私は勢いで体験ダイビングへの参加を決めた。死ぬまでに一度はやりたいと思っているなら、早いほうがいい。そして、私の体験談が同じ恐怖心を抱える人の背中を少しでも押せたら……そう考えたから。あくまでも個人的な感想にはなるが、ダイビングに興味をもつ人の役に立てればと思う。

突き抜けるような快晴のなか、慶良間へ向けて出港!

慶良間諸島

7月某日、天気は突き抜けるような晴天。波もそれほど高くなく水の透明度はバツグン! 申し分ない環境だった。今回参加したのは、経験豊富なダイバーが勢ぞろいする「マリーンプロダクト」の1日体験ツアー。

今回のダイビングスポットである慶良間諸島へは、沖縄本島の那覇市から高速船で約1時間。大小20あまりの島々から成り立ち、「ケラマブルー」と称されるほど海が美しい場所として知られている。

初心者向けなのに2ダイブ&シュノーケル。さらに、水中カメラをレンタルして自ら撮影ができるという盛りだくさんのプラン。私のように欲張りな人にはもってこいの内容だ。2階建ての専用クルーザーに乗り込み、いざ出港!

ダイビング体験

「船が揺れるので酔い止めを飲んでおいてください」、事前にそういったアナウンスがあった。普段、乗り物に酔うことがほとんどないため「大丈夫だろう」と高をくくっていたが、念のため酔い止めを飲んでおいて正解だった。

船の揺れは想像を超える激しさで、下手に歩き回ろうものなら吹き飛ばされるほど。この日は比較的波が穏やかだったにもかかわらず、この揺れ具合。長時間移動する船に乗る場合は、酔い止めが必須だろう。横になってとにかく心を落ち着かせ、慶良間に到着するのをじっと待った。

船上での講習を終え、ついに水の中へ……

ダイビングスポットに到着すると、まずは船上での講習から。マスクの付け方、レギュレータ(ダイバーに空気を供給する装置)を使った息の吸い方、マスクに水が入ったときの出し方、口の中に水が入ったときの出し方、レギュレータが口から外れたときの対処の仕方、耳抜きの仕方、水中でのインストラクターとのサイン等、一連の説明を受ける。

恥ずかしながら、水中では口呼吸になることを私はこのとき初めて知った。マスクや口に水が入る危険性があることも。こういった知識は事前に得ておくべきだったと激しく後悔するも時すでに遅し。ここまで来たら、もうやるしかない。重量のある装備を身に着け、恐る恐る海のなかへ。

ダイビング体験

まずは、はしごにつかまりながら水面に顔を付けて呼吸の練習。一組目のカップルがわずか10分弱で潜っていったのに対し、私は15分経っても潜れない。慣れない口呼吸で息がうまく吸えず、すぐに苦しくなってしまうからだ。それでも練習を続けること30分。やっとしばらくの間、水中で呼吸ができるように。

他の参加者が続々とダイブを終えるなか、私はようやくはしごから手を放して水中へ。そこには、地上では決して見ることができない光景が広がっていた。

トラブルの対処ができてこそ海中を楽しめる!写真は二の次

慶良間諸島

初めて目にした海の奥は、まるで楽園のような別世界。深く青い海の中で、黄色、赤、オレンジといった色彩豊かな魚たちが流れるように泳いでいた。「すごい!」と思った次の瞬間、インストラクターさんから「耳抜き」の合図が。水中は気圧の変化により耳が圧迫されるため、これを解消する必要があるのだ。

深く潜るごとに何度か耳抜きを行う。一度、耳の奥にキーンとした痛みを感じたが、教えられた通りに鼻をつまんだ状態で鼻に圧力をかけて息むと、その痛みは解消された。今度こそ水中を思う存分楽しもうと思った矢先、今度はマスクの中に水が入り込んできた。

「鼻に水が入り込んで息が吸えなくなるのでは」という恐怖に駆られ、必死に水を出す(実際は多少水が入っても息を吸えなくなることは、まずないのだが……)。マスクの上部を手で押さえた状態で、鼻から息をゆっくり吐くと水が出ていく仕組み。

ただ、何度繰り返しても息を吸うとまた水が浸入する。あとからインストラクターさんに聞いたところ、「鼻から息を吸おうとしているためにマスクの下に隙間ができてしまっている」とのこと。これは、とにかく口呼吸に慣れるしかないそう。

慶良間諸島

インストラクターさんいわく、海のなかではマスクに水が入るなど、ちょっとしたトラブルは当たり前。初めて潜った私は、常にその対処に追われていた気がする。海中の神秘的な美しさを感じるには、さまざまなトラブルを解決する術を確実に身に付けておく必要があると思った。

正直、写真を撮る心の余裕なんて毛頭なかったが、こんなおかしな模様の魚を目にしたら逃すわけにはいかない。記事に華を添えたい一心で夢中でシャッターを切った。

慶良間諸島

マスクの中の水と格闘しながらも、この夢のような光景をどうにか記録しようと奮闘。ケラマブルーの魅力が伝わるだろうか。

慶良間諸島

ズームにすれば、魚の表情がハッキリ見えるような写真も撮影できる。ふわふわと揺れるイソギンチャクと鮮やかなボディのカクレクマノミに、思わず視線を奪われた。

慶良間諸島

およそ30分で1本目のダイブが終了。意識は常に「呼吸・耳抜き・マスクの水を出すこと」に向けられていたが、ぼんやりと海中世界の美しさを感じられた。ただ、水面に上がる直前のタイミングでレギュレータをくわえていた口元が緩んだのか、少し海水を飲んでしまった。

水の中でむせることはなかったが、「水中は苦しい」というネガティブイメージが残ってしまい、2本目のダイブでは恐怖心に勝つことができなかった。3回潜ろうと試みたものの、はしごから手を放すことができず無念のリタイア。

少々悔しさが残る結果となったが、シュノーケルでは一切苦しさを感じることなく海の中を満喫できた。呼吸方法はダイビングとまったく一緒だが、「すぐに海面に顔を出せること」が精神的な余裕につながっているらしい。

シュノーケルでは亀に遭遇! スイスイ泳ぐ後ろ姿が、なんともかわいらしい。

慶良間諸島

今回、水への恐怖心がある金づちの私が、ダイビングに初挑戦して感じたアドバイスは大きく以下の5つ。これからダイビングをやってみたいと思っている人の参考になればと願う。

 

1、極力、船での長時間移動は避けたほうが無難
船の揺れは、天気が穏やかでも激しいそう。初心者は遠出しなくても済むツアーを選ぶのがオススメ。どうしても長時間船に乗る場合は、酔い止めを飲んでおいたほうがいい。

2、最初は1人よりも心を許せる人と一緒に
今回1人で参加してみて想像以上の心細さを感じた。他の人が体験している間は基本的に待ち時間になるため、気軽におしゃべりができるような相手と一緒だと不安を感じづらいかもしれない。

3、あらかじめトラブルの対処法などの知識を得ておこう
もちろん船上で丁寧な説明を受けられるが、その場で覚えようとすると混乱しやすい。呼吸や耳抜きの仕方、マスクに水が入ったときの対処法だけでも知っておくと、随分と余裕が生まれるはず。

4、ダイビングの前に練習としてシュノーケルにトライ
ダイビングは基本的に誰でもできるスポーツではあるものの、どうしても水中に潜るのが怖い、呼吸が苦しい、耳抜きができないなどの理由で、体験の途中で断念してしまう人がいるという。せっかく透明な海を目の前にして潜らずに帰るのは、あまりにもったいない。少しでも不安がある人はシュノーケルで水中や呼吸法に慣れてから、ダイビングにチャレンジしてみよう。

5、撮影は2回目以降がオススメ
個人差もあるが、海中に慣れないうちにカメラを持つと、余計混乱する可能性が高い気がした。せめて呼吸と耳抜きに慣れて、少し海の世界を楽しめる余裕ができてから撮影にチャレンジすると、よりいい記念写真が残せるのでは、と感じた。

 

今回のツアーには組み込まれていなかったが、魚に餌付けができるツアーやジンベイザメと泳げるツアーなど、ダイビングの種類はバラエティー豊富。ぜひ、興味が強い内容を選んで参加してみてほしい。

慶良間諸島

 

~結論~

水が怖い金づちの人でも、挑戦する意欲と支えてくれるインストラクターさんの存在があれば、なんとか海に潜ることはできる(はず)。ただし、精神的なつらさは伴った。

ダイビングにチャレンジしたいと思いつつ不安があるみなさん、上記のアドバイスを参考に、どうか心の負担を最大限に軽くして海中散歩を楽しんでほしい。彼方まで続く海のブルーと煌びやかな魚たちが、きっと未知の世界にいざなってくれるはずだから。

 

(取材・文:高良 空桜)

 

取材協力:マリーンプロダクト

小林 香織

小林 香織 Facebook

2014年デビューのフリーライター。現在、「恋する旅ライターかおり」名義で、恋愛・旅・ライフスタイルジャンルの執筆にも挑戦中。人生の豊かさ、可能性を広げるためのメッセージを発信したいと願っている。自由な人生バンザイ

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