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September 20 2016 By ゆるすぽ編集部

真夏なのに雪合戦に行ってきた!/競技化された雪合戦体験レポート

真夏なのに雪合戦に行ってきた!/競技化された雪合戦体験レポート

8月某日、曇天だがやはり真夏日、暑い。気温30℃を超える暑い日だ。こんな暑い日なのに、『ゆるすぽ編集部』はなんと“雪合戦”をするために、東京は調布にある味の素スタジアムに来た。

「8月に雪合戦? またまた~」などとあまりにも『現実的ではない話』に半信半疑な気持ちでいたのは言うまでもない。だって、夏ですよ!? オーストラリアだったら日本と季節が逆だからできるだろうが、日本はサマーなわけですよ! そう、あまりにも『現実的ではない話』…。

しかし、ゆるすぽ編集部はこういう現実的ではない話は大好物! それに冷たい雪球に当たるなら、さぞ気持ち良いに違いない!ということで、今回取材をさせていただくことになったイベント、SBSをご紹介。雪合戦というのは、いわば『名詞』であって競技名ではございません! そう、今回の取材で体験するのは『遊びの雪合戦』ではなく、『競技としての雪合戦』なのだ!

その競技名が“Snow Ball Strik”頭文字を取ってSBS!

Snow Ball Strik

読者の皆さんは雪合戦と言われてどういうものを想像するだろうか? 雪原で足元の雪を掴み握り、雪球を作り、そして当てる…、これは遊戯であり競技性が無い。しかしここに『ルール』を入れることで、雪合戦は遊戯から競技へと昇華するのである! では、ここでSBSのルールについて紹介しよう。より細かいルールについてはコチラを参照していただくことにし、押えるべき基本的なルールは以下の通り。

1.試合は3セットマッチで、使用できる雪球の数は1セットにつき90球。

ここが遊びの雪合戦とは決定的に違うところだ。遊びであれば足元に広がる雪を握っては投げ握っては投げ…と、手がかじかむまで投げられる。しかし、ここに競技性として球数の制限が入ることで一気に『戦略』という要素が加わることになる。ちなみに今回は真夏の雪合戦、会場に雪は無い。まずは雪球を作成する必要があるのだ!

Snow Ball Strik

Snow Ball Strik

Snow Ball Strik

雪球生成機にカキ氷を敷き詰めプレス。球を整形する

2. チーム制で、プレイヤーはフォワード(FW)4人とバックス(BK)3人で構成。

競技者にはそれぞれ役割があるのも特徴だ。フォワードは攻撃役、バックスは補助役と分かれて戦う。フォワードは相手に雪球を当てるのは言うまでもない。しかし、攻撃をするにも球数は決まっているし、この真夏日で足元に雪などあるわけもない。そこでバックスの出番になる。バックスは後衛、フォワードへ雪球の補給と防御指示を行う役割を担っている。果たして普通の雪合戦で『チームワーク』は意識するか? いや、全員がフォワードになっちゃうのは目に見えている。それはそれで楽しいのだが…。

3. 勝敗は制限時間以内に『敵チーム全員に雪球を当てる』もしくは『敵陣地のフラッグを取る』。

これが決定的に雪合戦と違うところだ。たとえ人数で負けていても、フラッグを取ることができれば勝利することができるのだ! 制限時間を超えた場合は残人数の多い方が勝利。

Snow Ball Strik

コートにはシェルターという身を隠せる場所がある。シェルターから相手を覗き、隙をついてショット。う~ん、スナイパー!

球数には限りがある上、相手は隠れているからなかなか当てられない。しかし制限時間があるから隠れ続けるわけにもいかない。ルールという制約があるからこそ生まれる緊張感。当てるか、フラッグを取るか、どちらにせよ勝利のために必要なのは投げて、守り、走る『技術』となる! 遊戯から競技へ。競技に必要な『戦略』・『チームワーク』・『技術』がSBSには存在する! ちなみに、雪球は当たると痛いのか?と出場選手に尋ねると、「ヘルメットを被っているので頭に当たる分にはそれほどですが、体に当たると痛いです! アザもできちゃいます! もう氷ですから!」と。

Snow Ball Strik

そして、実際に試合に出場してみた。雪球を握り敵陣地に向けてダッシュ、最前線のシェルターに身を隠し、敵陣地をうかがう。空を見上げれば後衛の援護射撃と敵からの攻撃で雪球が飛び交う! そうだ、ここは戦場だ。握った雪球は相手に当てるためにあるのだ! 投げては身を隠し、応酬の切れ目に身を出し投げる。

楽しい!!

身を隠し後衛から補給された雪球を握り一息ついていると、『上っ!上っ!!』と後衛からの声。放り投げられた雪球が、ゆるすぽスタッフを襲う! 体を大きく翻し転がりながら避ける。どうやらこのシェルターの向こうに相手も潜んでいるようだ! 覚悟を決めて立ち上がり、隠れている的にヒット!

Snow Ball Strik6

楽しい!!!

が、討ち取った瞬間、その感動を味わって、呆けている間に当てられてしまった…。

悔しい!!!!

当てたことの充足感と当てられたことの悔しさ。雪合戦、それは確かに子供の遊びといえる。しかし、ルールを定め、そのルールの下でスポーツマンシップにのっとりプレイする。これはつまり『理性』である。その『理性』があるからこそ、余計に集中し試行錯誤する。そう、これは『競技化された雪合戦』なのである。最後にこの真夏の雪合戦のイベントを運営されたぶーにゃんコミュニケーション株式会社の代表取締役 後藤一郎氏から、雪合戦にかける思いを伺った。

Snow Ball Strik

◆目標は冬季五輪

「我々はこのSBSを海外に広めるための活動をしております。カナダ・ヨーロッパ・東南アジアをターゲットに、人工雪の用意から雪球の作成までパッケージングした事業として展開していく考えです。まずはインドネシアを皮切りに、東南アジアにおける可能性を探っていきます。この競技を世界的に広め、正式な競技化から世界選手権の開催、そして五輪への正式種目にするよう活動していきます。冬季五輪の正式種目としての採用基準は“3大陸35カ国で競技化されていること”なので、競技普及のためにこれからも活動を続けていきます。2030年代を目標に五輪正式種目にするのが目標です」

◆雪合戦の可能性

「雪合戦は非常に簡単で誰でもできるスポーツです。しかし、その性質上どうしても雪が必要です。その上、季節も地域も限定されてしまいます。人工雪を作るには大掛かりな設備が必要で、その上、人工雪発生装置は騒音を出すので、利用には周辺のご理解・環境への配慮が必要です。その制限を解消するために“カキ氷”から着想を得て、手軽に人工雪を作ることを考えました。そこで専門の業者と相談し、きめの細かいカキ氷を作る技術を手に入れました。これに併せ、雪球をお手軽に作れる装置も開発中です。この二つがあれば、それこそ気軽に楽しめる世界をご提供できます。また、人工雪は普通の水から作るので今回のように夏のイベントでも可能ですし、雪の降らない東南アジア諸国でもハワイでも雪合戦ができるようになります」

Snow Ball Strik

◆セールスポイント

「私たちは“いつでも・どこでも・誰でも”、楽しめる雪合戦を目指しています。ぜひ一度この雪合戦を体験していただければと思っています。10月10日に駒沢公園でデモンストレーションを行います。こちらは無料の体験会となっておりますので、ぜひご参加ください」 今回のイベントでは子供を対象にした体験会も行われた。

Snow Ball Strik

冬季五輪正式種目、その目標は確かに遠く険しい。しかし、これほど単純で専門的な技術を必要としないスポーツはなかなか無いとは思う。冬季五輪の種目はその競技施設を用意するだけでも大変だが、このSBSであれば広場と雪球さえあれば競技を行える。競技者の裾野が広いというのはスポーツを広める上で、何より大きな要素だろう。とても強い可能性を感じさせてくれる競技だと体験してみたからこそ、そう思う。 大人も子供も楽しめるスポーツ。皆さんもぜひ一度参加されてみてはいかがでしょうか。断っておくが、決してゆるいスポーツではない!

■イベント主催 ぶーにゃんコミュニケーション株式会社

ゆるすぽ編集部

ゆるすぽ編集部

“みんなでつくるスポーツニュース”をコンセプトにwebサイトを展開。(http://www.yurusupo.com/)ファン目線を大事にし、スポーツニュースで報道される以外のさまざまなスポーツネタをゆる~く紹介しています。「ボーダレス」にも記事を展開。

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