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October 04 2016 By ゆるすぽ編集部

世界女王になりたくて!/サバット世界大会

世界女王になりたくて!/サバット世界大会

以前取材したサバット(SAVATE)元世界女王の原 万里子選手。クロアチアで9月7日~9日に行われたアソー(ライトコンタクト)の世界大会での活躍についてレポートする。

▼以前の取材記事
サバットに人生を捧げる覚悟は決めましたね!サバット元世界王者・原万里子①
サバットに選ばれてしまった私、みたいな感じですから。サバット元世界王者・原万里子②
まさか自分が世界王者になるなんて。サバット元世界王者・原万里子③

アソーでは優勝したことがないという原選手であるが、果たして金メダルは獲得できたのか!? 実は、世界大会直前の練習を取材した際、頬が少しこけた感じだった原選手。減量がキツイのか?と尋ねてみた。

「減量はほとんど必要ないんですよ。今は落ちすぎている状態なんです…」

リミットを下回っているのであれば、調整は順調なのか?

「ちょっと想定外の夏バテなんです…」

なんと、思わぬ敵との戦いを語ってくれた。今年の暑さもかなり厳しかったが、その中で9月7日から始まる世界大会に向けての強化練習は相当にキツかったようだ。練習の場所として借りていた中学校の体育館にはクーラーが無く、9月頭の試合というスケジュール面でも、過酷な状況だったという。にもかかわらず、「なので、けっこうムリヤリ食べてます」と笑いながら話してくれた原選手。

サバット

チームメイトとの会話では時折笑みを見せるなどリラックスしていた

練習後に「結構ヘロヘロですか?」と聞いてみると、「今はいい感じです!」と言い切った原選手。クロアチアでの世界大会に出場するため、1週間以上仕事を休む。本業であるデザイナーの仕事を片付けていくのも、大会前の調整事だという。試合に向けて肉体・精神だけでなく、仕事も調整していく彼女に、今の気持ちを聞いてみると、「早く試合をやりたい!」「早く戦いたい!」と完全に戦闘モード。「アソーでは優勝したことがないので、ぜひ優勝したい!」と。アソーはライトコンタクトのため、一発逆転のKOが無い。そのため、全3ラウンドの中で、1ラウンドのポイントを取れるかが勝負を大きく左右する。

サバット

そして世界大会の結果は…

準優勝、銀メダルであった。準優勝でもすごいことだが、コンバ(フルコンタクト)の元世界女王ともなると、期待が大きくなってしまう。やはり残念である。

サバット

決勝戦は1-2のスプリットデジションで惜しくも敗れたが、判定勝負のため、観る人によっては勝っていたという内容であったという。パンチよりもキックが得意という原選手は、蹴りで優位に立った。ただ、世界大会に毎年出場しており、フルコンタクトの試合で優勝したこともある彼女については、みんなが研究してきていた。そのため、キックを出しやすいミドルやロングのレンジには入らず、パンチで戦うショートレンジで距離を詰められた。パンチで5発攻められたら、キックを1発決めるという戦いだと、判定では劣勢に見えてしまったようだ。本人は相当悔しかったという。実際の本人のコメントをご覧いただこう。

「力を出し尽くした達成感と、出し切っても、まだ勝てないのかという絶望感がありますが…」

アスリートとしての限界を少し感じる内容である。が、その言葉はつづく。

「成長に限界は無いと信じて前に進みます」

限界が見えそうなのに、さらにポジティブに壁を超えて行こうという彼女の姿勢に、さすが世界女王、さすがアスリート、さすが原選手といえる。まだまだ彼女は挑戦をやめないし、サバットもやめるつもりは全くないようだ。また、窪田コーチ兼選手含む7名の日本選手も、惜しい判定勝負が続いたという。窪田コーチいわく、「今回は、大会のレベルがかなり上がっていた」と。しかもライトコンタクトだけに、悔しい判定も幾つかあったそうだ。実際に窪田選手も、決勝リーグに進めるかという試合で、実際は勝っていたのではないか、という判定負けがあった。今回、ジャパンチームで決勝リーグに進んだのは、エースである原選手一人だった。しかしながら、良いニュースもあった。サバットが盛んなロシアの興行主から、原選手に11月にある試合に出場してほしいとの正式なオファーがあったのだ! もちろん彼女が得意なフルコンタクトのワンマッチである。格闘技という競技は、“戦う”というモチベーションが非常に重要だが、彼女は新たな試合に向け、世界大会の翌々日から練習に励んでいる。しかも、クロアチアからサバットの本場フランスに移動して。

サバット

ゆるすぽ編集部

ゆるすぽ編集部

“みんなでつくるスポーツニュース”をコンセプトにwebサイトを展開。(http://www.yurusupo.com/)ファン目線を大事にし、スポーツニュースで報道される以外のさまざまなスポーツネタをゆる~く紹介しています。「ボーダレス」にも記事を展開。

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