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October 27 2016 By 小林 香織

全員バスケでB2リーグの頂へ!プロバスケットボールチーム「東京エクセレンス」キャプテン・西山達哉に迫る

全員バスケでB2リーグの頂へ!プロバスケットボールチーム「東京エクセレンス」キャプテン・西山達哉に迫る

2016年秋に発足した日本バスケットボール界唯一のトップリーグ「Bリーグ」。3部制となるBリーグは1部・2部に各18チーム、3部に9チームが加盟する。板橋区を本拠地とするプロバスケットボールチーム「東京エクセレンス」は、2部(B2)に所属しており、同チームでキャプテンを務めるのが現在28歳の西山達哉だ。小学校入学と同時にバスケットボールを始めた彼は、今年で競技歴23年目になるという。

初対面の印象は、バスケットボール選手としては小柄でやや控えめ。グイグイ前に出るタイプには見えず、自身も「本来はキャプテンタイプではない」と語る。しかし、現在、開催中の2016-17 B2リーグの試合では、まるで別人のように率先してチームを盛り上げ、頼もしいキャプテンの姿を見せていた。そんな二面性を持つ西山に胸の内を聞いた。

 

入団3年目でキャプテンに!上下関係なしのフレンドリーな「東京エクセレンス」

実は西山は、小学5年生までバスケットボールとサッカーを並行していた。サッカーも同じく絶大な人気を誇るスポーツだが、より多く点数が入るバスケットボールのスピード感に惹かれたと話す。

中学、高校、大学と競技生活を送ったが、大学卒業後はサラリーマンへ。実業団に入ってバスケを続けようと思っていたものの、就職活動に苦戦し叶わなかった。だが、サラリーマン生活2年目のとき転機が訪れる。当時、所属していた神奈川のクラブチームで、「東京エクセレンス」の選手にスカウトされたのだ。

「まだバスケットボールへの熱も冷めていなかったし、僕にとっては願ってもないチャンス。やってみたい! と思い、24歳で入団しました」

その後、東京エクセレンスはBリーグ発足前のNBDLリーグで、3年連続チャンピオンになるほどの強豪チームに成長。西山もメンバーに負けじと、ガムシャラに練習に取り組んだ。そして昨年、27歳で初めてキャプテンに就任した。

東京エクセレンス西山達哉

©TOKYO EXCELLENCE

「キャプテンに任命いただいたときは、正直『何をすればいいんだろう』という迷いがありました。自分のことでいっぱいいっぱいになりがちで、決してキャプテンタイプではないので…。ただ、エクセレンスは上下関係がないフレンドリーなチームなので、型にハマらず自分らしくやってこれたんだと思います」

今年はキャプテン2年目となり、自分なりの理想のキャプテン像が見えてきたという。

「僕は厳しく怒鳴りつけるようなタイプではないんですが、激しいゲームの練習中は、あえて強い言い方をすることがあります。練習ではミスの原因を追及したほうが、結果的に本人の成長につながると思うので。一方で、試合中はメンバーがモチベーションを保てるようミスをしても極力厳しい言い方はせず、『切り替えろ』『気にするな』など、前向きな言葉をかけるように心がけています。メンバーが自信を持って、ベストパフォーマンスを発揮できる空気をつくっていきたいですね」

 

8カ月間のリハビリ生活での葛藤を乗り越え、パワーアップしてケガから復帰

東京エクセレンス西山達哉

順調に競技人生を送ってきたように見える西山だが、心が折れそうになった瞬間があったという。プロ1年目で全治8カ月の大ケガを負ったのだ。試合中、ドライブ(※)したタイミングでバランスを崩し、膝の前十字靭帯を切ってしまった。

※ドライブ…素早い動きでドリブル移動をすること。

これはバスケットボール選手によくあるケガで、いわば選手の宿命ともいえる。手術後の8カ月間は試合はおろか、練習に参加することも禁じられ、西山はひたすらリハビリに明け暮れた。

「トレーナーとマンツーマンで地道なリハビリを続けていたんですが、なかなか回復が実感できない時期が続いて、気持ちばっかり焦っていました。何もできない自分がもどかしいし、何よりバスケットボールができないことが辛かった。このときの8カ月間は、自分にとって大きな試練でした」

リハビリ期間中、出場はできなくとも、東京での試合、プレーオフの試合はすべて観戦し、メンバーと呼吸を合わせた。その後、西山は無事にリハビリを終え、次のシーズンの開幕前に復帰。リハビリの一環として行っていた左右の筋力バランスを整えるトレーニングが功を奏し、ケガをする前よりコンディションは格段に良くなっていた。当時の西山にとっては苦く辛い経験だったが、長い目で見れば決してムダではなかったのだろう。

 

スピーディーな展開とエンターテインメント性の高さが魅力!生の試合で熱狂してほしい

東京エクセレンス西山達哉

2016年秋、Bリーグの発足と共に、日本のバスケットボール業界は革新的な瞬間を迎えた。Bリーグの開幕戦が、ゴールデンタイムに地上波で放送されたのだ。これはバスケットボール業界にとって初の試みであり、ファンにとっても、プレイヤーである西山にとっても歴史的な出来事だった。

開幕戦のチケットも1カ月以上前に完売する盛況ぶりを見せており、新たに生まれ変わった日本のバスケットボール界に、あらゆる方面から注目が集まっている。西山は、これを機にバスケットボール観戦の楽しみをもっと多くの人に知ってほしいと話す。

「個人的には、野球よりもサッカーよりもバスケットボールの試合観戦が一番おもしろいと思っています。展開がスピーディーでどんどん点が入るうえに、エンターテインメント性の高いプレースタイル。すごく熱中できるスポーツなんです。より観戦を楽しむには、好きなチームや選手をつくるのがオススメ。一度生で見ていただければ、絶対に楽しさを体感してもらえるはずです」

東京エクセレンス西山達哉

現在、開催中の2016-17 B2リーグでは、思うような結果を出せず苦戦を強いられている東京エクセレンス。しかし、日頃から取り入れているというメンタルトレーニングが成果を発揮し、土壇場で挽回するシーンも見られた。

「僕がモットーとして掲げているのが『ノーフロー、ノーウィン』。フローとは、対戦相手などの外側の出来事に揺らがず、とらわれず、自分自身のパフォーマンスを最大限発揮することができる心の状態を指します。たとえ追い詰められた苦しい場面でも、その状況にとらわれず一つひとつのプレーに集中することが勝利につながる。それを忘れないようにしています」

東京エクセレンスの今年のスローガンは、「全員バスケ」。昨年までは、外国人選手などスタープレイヤーの得点が目立っていたが、今年は全員が点を取れるようなチームプレーの強化を図っているそうだ。西山個人としてはポイントガードとしてスピーディーな展開をつくりたいと意気込む。まずは、2017年5月まで続くB2リーグでの大逆転に期待したい。

 

公式HP: 東京エクセレンス
西山達哉公式Twitter @9yanyan9

小林 香織

小林 香織 Facebook

2014年デビューのフリーライター。現在、「恋する旅ライターかおり」名義で、恋愛・旅・ライフスタイルジャンルの執筆にも挑戦中。人生の豊かさ、可能性を広げるためのメッセージを発信したいと願っている。自由な人生バンザイ

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