TOPへ
January 11 2017 By ゆるすぽ編集部

全日本アームレスリング選手権大会を観戦する!

全日本アームレスリング選手権大会を観戦する!

2016年12月18日、墨田区総合体育館。遂にこの日がやってきた。第34回JAWA全日本アームレスリング選手権大会! 以前、ゆるすぽ編集部で取材したアームレスリングであるが、今回初めて公式戦の観戦に伺った。

この大会は男子左右それぞれ10階級、女子左右それぞれ4階級で競われる、日本最大のアームレスリングの大会である。細かい階級等についてはJAWAサイト内の要綱をご確認いただくとして、今回はこの大会の中で行われる熱戦の模様をお届けする。

開会式

大会は当たり前だが、開会式から始まる。来賓の祝辞や国歌斉唱があり、遠藤日本アームレスリング連盟会長、レフリー紹介と続く。試合前の選手たちから、徐々に高まる緊張が伝わってくる。

Arm wrestling_01

開会式の選手たち

そして遠藤会長が高らかに開会を宣言。ここに熱戦の火蓋は切って落とされた。

予選トーナメントと女子の部

開会式が終わるとすぐさま、試合開始である。だが、競技の様子をお見せする前に簡単に大会のルールをお伝えしよう。

試合は各階級の予選トーナメントを6台のアームレスリング台を使い同時に進めていく。予選トーナメントを一位通過すると当たり前だが決勝進出、一位以外の全選手で敗者復活トーナメント戦を行い、こちらの勝者が一位通過の選手と決勝を戦うシステム(決勝では敗者復活側は2勝が必要なハンディあり)。何はともあれ、決勝進出を目指してアームレスラーたちは戦うのである。

では、試合の様子を見ていくわけだが、どこから見ていくか。と、そこでまず目をつけたのは女子の部である。階級については最初に軽く触れたが、それを見ておや?と思われた方も少なからずいるのではないだろうか。そう、このアームレスリングにはしっかり女子の部もあるのだ!

腕っこきの男たちが熱戦を繰り広げるばかりが、アームレスリングではない。誰でもできるアームレスリングだからこそ、女たちの熱い戦いもまた当然のように存在するのだ。参加人数は男子に及ばないまでも、熱戦が繰り広げられることには変わりなし。

Arm wrestling_02

女性陣も腕に物を言わせるのだ

気迫は男性のそれに勝るとも劣らない、女子アームレスリングの世界が存在することを、まずは知っておいていただきたい。

男子重量級、開始前

さて、女子レフトハンドの部をひとしきり観戦した後、男子の部の観戦に移る。ゆるすぽ編集部としてはあまねくすべての階級を見て回りたいのだが、限られた時間の中ではちょっと難しい。そこで今回はある選手に注目して観戦することを、実はあらかじめ決めていた。その選手が100kg級の川原崇弘選手である。

川原選手は以前も取材に対応してくださり、その時にはちょっとしたアームレスリングのコツを伝授してくれた。前回は5位という成績をお持ちで、今回も上位を目指して戦われる。そんな川原選手に挨拶を兼ねて意気込みを伺おうと思ったが、トーナメント初戦を前に集中したいタイミングにそれもどうか、と迷いつつも、思い切って声をかけてみたところ、快く応じてくださった。ただ、どちらにしてもいろいろ聞けるほどお時間をいただくわけにもいかない。であれば聞くことはただ一つ、今回の大会の目標である。

「まあ、去年の成績がありはしますが、それより1つでも、2つでも、多く勝つことですね。ただ、そんなには勝てないと思いますよ」

そう穏やかに話される川原選手。またまたご謙遜を、とこの時は思ったが、それはやったことどころか、実際の試合を見たことすらない者の思い込みであったと、後に知る。

男子100kg級

川原選手は男子100kg級のライトハンド、レフトハンド両方にエントリーされている。どちらかといえばレフトハンドが主戦場とのことだったが、両階級での川原選手の戦いを見つめた。

Arm wrestling_03

レフトハンドでの戦い!

Arm wrestling_04

ライトハンドでの戦い!

どちらも白熱した好試合を見せてくれた! しかし、両階級とも惜しくも初戦での敗退となってしまった。決して内容で大きく負けているとは思えない。そこで試合前にそんなに勝てない、と謙遜と思い込んでいた言葉を思い出した。なるほど、謙遜ではなく本当に勝つのは難しいのだ。力と技があってはじめて勝てるアームレスリング。その深奥の一端を初めて覗けた気がした。

試合後の川原選手にコメントを求めると、「情けない結果で申し訳ないです」と声を絞る。十分な熱戦を見せていただいたのだから、残念ではあったが情けないなどとはとんでもない。その上で次のステップへの課題を伺った。

「スタートが弱いんですよね。自分は練習会では指導する立場上、まず受けるんですけど、これが試合でも出てしまっている。この部分は修正していかないといけないですね」

そして、次の目標を伺った。

「やはり全日本大会ですね、ここが一番、レベルが高いので。ここの100kgでまた戦うつもりです」

最後は力強く語ってくださった川原選手。来年の飛躍を期待せずにはいられない。

決勝

予選が終わると決勝となるが、決勝は階級ごとに一試合ずつ行い、試合終了後にすぐ表彰を行う。残念ながら試合を観戦させていただいた川原選手はこの舞台まで来られなかったが、いずれこのただひとつのアームレスリング台で戦う日が来るかもしれない。なお、決勝ではもっとも重いクラスである+100㎏級、すなわちヘビー級の試合を主に観戦した。

Arm wrestling_05

男子+100kg級の決勝

これが日本のアームレスリングでもっとも重量感のある、最強を目指した戦いである。

Arm wrestling_06

ライトハンド+100kg級表彰式

こうしてほぼ一日をかけ、全日本アームレスリング選手権大会はすべての試合を終えると、すぐに閉会式へと移る。

閉会式

一通り表彰を終えているので、閉会式自体は短時間で終了となる。閉会式後、遠藤会長に今大会の総括を伺った。

Arm wrestling_07

閉会式後の遠藤会長

「年々、選手の質が向上しており、今回の大会でもそれを強く感じた。昔は記念参加のような選手もいたが、今はこの大会が日本での最強を決める大会と言える」

その遠藤会長から逆に問いかけられた。見てみてどうだったか、と。何度も言われているようにシンプルでかつ短い時間の中にすべてが凝縮された、想像を遥かに上回る迫力に圧倒されました、と答えると遠藤会長は満足そうに頷かれた。そしてこれは言えなかったのだが、ゆるすぽ編集部のやってみる担当である私は、ちょっとチャレンジしてみたいと思ったのはここだけの話である。

ゆるすぽ編集部

ゆるすぽ編集部

“みんなでつくるスポーツニュース”をコンセプトにwebサイトを展開。(http://www.yurusupo.com/)ファン目線を大事にし、スポーツニュースで報道される以外のさまざまなスポーツネタをゆる~く紹介しています。「ボーダレス」にも記事を展開。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Twitterをフォローしよう!

前の記事へ
一覧に戻る
次の記事へ
前の記事へ
一覧に戻る
次の記事へ