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February 13 2017 By 木村和久

ゴルフの未来図~さほどゴルフをしない方へ~

ゴルフの未来図~さほどゴルフをしない方へ~

今回から始まりました、ゴルフ業界の未来を見据えて、盛り上げる企画です。なんでこの企画を始めるかというと、日本のゴルフ業界が重大な危機に直面しているからです。

どのスポーツやレジャーもそうですが、高齢化と少子化が進み、参加する人々が減り続けているのです。特にゴルフは、おやじのスポーツと言われて、いまだ団塊世代(65歳以上)がメインです。その世代は、いくら頑張ってもあと10年ぐらいで、ゴルフを引退するでしょう。それに続くバブル世代(55歳以上)も、徐々にゴルフをやめ出したら後がないです。だって今の40代以下、特にゆとり世代以降は、ほとんどゴルフをしませんから。

ゆとり世代以降は、非正規雇用者がすこぶる多く、保険や年金の保証も少なく、若いのに、老後に対する漠然とした不安を抱いてますって、芥川龍之介ですか~。スマホ代とスマホゲームのガチャ代を払うのが精いっぱいで、ゴルフなんて夢の夢、その前にスノボにいくでしょ。いやその前に、いきなりステーキかなって、いや~立ち食いそばが先だって、夢はどんどんしぼんでいくのでありました。

具体的な数字を出しますと、年に数回ゴルフをするアマチュアゴルファーの数は、バブル時代が約1200万人で、今は700万人程度といわれています。そのうち、500万人ぐらいがおじさんですから、何も手を打たないと、約2500あるゴルフ場の半分ぐらいが廃業し、多くはソーラー発電所になってしまいます。

というわけで、ゴルファーおよびゴルフ場、ゴルフメーカー、その他ゴルフに関わるもの全てを盛り上げたいと思っております。ですから、いかに子供にゴルフをさせるかとか、若い女性をゴルフのとりこにしたい、あるいは、ゴルフはビギナーにとっては難しいので、ルールを簡単にしましょうとか、アイデアは各方面に向けてたくさんあり、今後徐々に紹介していく予定です。

そして栄えある1回目の提言は

「高校野球の金属バットを見習おう作戦」です。

皆さん甲子園の高校野球を見ると、カキーンという打撃音でお分かりのように、金属バットのオンパレードですよね。もちろん、木製バットより飛ぶから使うわけで、プロ野球選手より非力な高校野球選手は、金属バットのおかげでホームランを量産できるのです。

これをゴルフに置き換えて、金属バットのようなクラブをアマチュアが使ったら、さぞかし気持ちいいのじゃないでしょうか。でもそれは、権威ある組織などから「ゴルフじゃない」と言われるのが現状です。

高校生が金属バットを使っても、MLBのコミッショナーや高野連の幹部が、「それは野球じゃないからやめろ」とは言いませんよね。でもゴルフが、既定の反発係数より飛ぶクラブを使うとR&A(全英ゴルフ協会)の規定に抵触し、JGA(日本ゴルフ協会)が、違反クラブだから試合には出られないというのです。これはどのレベルにまで言及するかというと、小さな田舎のゴルフ場の、月例の競技(しかもハンデ戦です)にまで、言ってくるのですから、ちょっとどうなの?と思います。高校野球でいったら、高校同士の練習試合ぐらいのレベルです。まあゴルフ場での競技の多くは、JGAのレギュレーションとルールに従うとなっていますから、仕方ないのですが。

一方、違反覚悟でよく飛ぶクラブを売り出したメーカーもあります。でも、世間の目は冷たいです。ルールを守る派はそれを「違反クラブ」と言ってさげすみます。何もそこまで言うことはないんじゃないですか。単に「高反発クラブ」と言えばいいのですから。

そんなわけで提言としては、例えばJGAが

「アマチュアのゴルフ競技において、ハンデ戦の場合は、高反発クラブの使用を認める」

にしたらどうでしょうか。アマチュア全体がダメなら、シニア競技のみ限定でも構いませんけど。

もちろん友達との和気あいあいゴルフでは、すでに高反発クラブを使用できますが、必ず誰かが不平等じゃんと言いだします。解消するには、みんなが高反発クラブを使いだせばいい。それには、権威のある組織に認めてもらうのが手っとり早いのです。

もし公に高反発クラブの使用許可が出たら、多くの人が買うでしょう。そしたら空前のドライバー買い替えブームになり、ゴルフ業界はウハウハです。すでにボールが飛ばなくなった団塊世代は、夢よもう一度ですね。高反発クラブ購入は、病院に行ってED薬を処方してもらうより全然恥ずかしくない行為ですよって、例えが飛躍しすぎですね。

高反発クラブ解禁にした方が、ゴルフ業界全体が潤うのは確実です。他国が決めたレギュレーションはやめて、日本独自のアマチュア基準を決めるべきです。自国に有利な政策は、トランプ政権の今だからこそ旬だと思うのですが、いかがでしょうか。

高反発クラブ

岡村治栄

木村和久

木村和久

時代を読み解くコラムニスト、デイトレーダー、日本文藝家協会会員。夕刊フジ株1グ ランプリ月間優勝2回。 近著は「89ビジョン」(集英社)連載は「月刊ゴルフダイジェスト」「スポルティーバ 」 「夕刊フジ」(月曜)、「日刊スパ」「ポストセブンネット」「ゴルフコミック」など 。

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