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February 27 2017 By TheBORDERLESS

「やらなきゃ」から「やりたい」へ。トレーニングの常識を変えるアディダスの挑戦とバスケットボール二ノ宮康平選手インタビュー(前編)

「やらなきゃ」から「やりたい」へ。トレーニングの常識を変えるアディダスの挑戦とバスケットボール二ノ宮康平選手インタビュー(前編)

「これは、エリートトレーナーとトップアスリートたちが、最新かつもっともクリエイティブなトレーニングコンテンツを開発し、提供する場所である」

東京オリンピック・パラリンピック競技大会が1258日後に迫った2月11日、アディダスジャパンの副社長、そしてマーケティング事業本部長を務めるトーマス・セイラー氏が声高に宣言した。

アディダストレーニングゾーン

この日から2日間、東京・港区にあるスターライズタワーで開催されたトレーニングイベント「ADIDAS TRAINING ZONE」は、「NEVER DONE ~夢中に、敵うものなんてない。~」をキーワードに、「やらなきゃ」から「やりたい」へと、トレーニングの常識を変えるべく同社が展開してきた活動の一環で、FEELCYCLE、FUNKTIONAL TRAINING、GYM&RUN、KICK BOXING、SHINDO、YOGAの各専門トレーナーが携わる6種類のプログラムが用意された。

トップアスリートがどのように競技へ向けて準備を整えるか調査し、優れた選手と格別な選手を分ける違いは何か、またトップの選手だけでなく一般のスポーツ愛好者から学べるものはないかなど、世界中のアスリートやトレーナーとの対話を繰り返し、その結果たどり着いたのが「トレーニングの中のクリエイティビティを駆使することが役に立つという考え方」であったとセイラー氏は話し、さらにこう続けた。

「トレーニングにハードワークは付き物である。多くのトレーニングはこうした従来の考えを基に作られているが、クリエイティブなトップアスリートには違いがあった。それはトレーニングにもクリエイティビティを駆使し、トレーニングのルーティーンやメソッドを頻繁に変え、新しい動きやパターンを学び思考回路を常に組み立て直している」

もうひとつの共通点として、トップアスリートはパフォーマンス向上を追求し続けてしていることを挙げた上で、才能やバックグラウンドが何であろうとこの追求が終わることはないと明言し、「私たちはアスレチックトレーニングにおけるクリエイティビティとは何かを示し、アスリートたちがクリエイティビティを想像する手助けをしていく」と締めくくった。

アディダストレーニングゾーン

このあとセイラー氏は、テニスの伊達公子やボクシングの井岡一翔らアディダスと契約しているアスリートやアーティスト、トレーナーをステージへと呼び込む。

鋭い眼光を放つその集団の一角で隣同士、身を低く構えるふたりのアスリート、バスケットボールの二ノ宮康平とラグビーの流大(ながれ・ゆたか)にインタビューする機会を得たので、それぞれのトレーニング観について聞いた。

バスケットボール 二ノ宮康平選手

アルバルク東京に所属する二ノ宮康平は、身長173cm、体重70kgと、バスケットボール選手として恵まれた体格とはいえないが、持ち前のスピードを武器に名門・慶応大では早々とレギュラー入りを果たし、司令塔としてチームをインカレ優勝に導いた実力派である。

しかし、プロへ進むと思うように存在感を示すことができず、苦しい現実に直面することも多々あったが、そんな二ノ宮だからこそトレーニングを大切に思う気持ちは強い。

二ノ宮康平

「トレーニングは競技力を向上する方法のひとつなので、とても大事に考えています。バスケは技術力が重要なスポーツですが、フィジカル面であったり、細かいステップワークを鍛えたりとさまざまなトレーニング方法があるので、まず自分の武器であるスピードを生かすために必要なトレーニングを行うよう心がけています」

チームのため、パフォーマンス向上のための使命感が原動力となっている二ノ宮は、トレーニング好きなアスリートであると自身を分析する。

「本格的にトレーニングを開始したのは大学に入ってからで、それまでは上手な選手のプレーを見て技術練習ばかりやっていました。トレーニングを始めた頃はただ筋力をつけたいという気持ちが強くて、時間を忘れてがむしゃらに取り組みました。入学当初、チームにトレーナーはいなかったのですが、翌年から専属トレーナーにメニューを考えてもらえるようになりました。その頃はすごく細くて当たり負けするような感覚があり、体を強くしたい一心でトレーニングに励みました」

こうして大学時代、気の合うトレーナーに恵まれたこともまた、現在のトレーニング好きに大きく影響しているという。

「そのトレーナーもトレーニングが好きな方で、とても面白かった。ボクはチーム練習の前に筋トレするのが好きで何時間も前に準備しますが、着いた時にはすでに彼がトレーニングで汗を流していました(笑)。でもトレーニングは長くダラダラやっても自分にとって効果がないと思うので、シーズン中は週に2~3回、器具を使った筋トレを1時間くらいやって、練習後にチームトレーニングを15~30分やっています」

短い時間を有効に使い、集中力を高めながら行われる二ノ宮のトレーニングは、スピードや瞬発力を武器とする彼の戦い方をそのまま表したものともいえる。

ゆえにそのメソッドも個性的なものが多い。

「スピードアップのためのトレーニングでは、単純に筋力をアップさせるためのスクワットなども含みますが、チューブで腰と壁をつないで、ドリブルしながらオフェンスで敵を抜く動作を入れてダッシュするものもあります。これはとにかく瞬発力を鍛えるよう意識したもの。古典的な感覚ですが、これをやるとパワーがついて、試合で体が軽くなる感覚なんです。また、体幹を鍛えることもできるなどメリットも多くあります。トレーニングメニューの多くはトレーナーが考案したものですが、プラスアルファとして自分に必要なものを加えています。とにかくうまくなりたい、強くなりたいという気持ちがあるので、みんなと一緒のメニューより、ひとつでも多くやろうと昔から考えていました」

二ノ宮康平

試合で思うように結果が出せないとき、そしてどうしても気持ちが乗らずトレーニングに集中できないときがある。そんなときは、気の置けない友人と会って会話を楽しむ。

「いつもだったらテンポよくできるのに、試合に出られないなど乗り切れないときはメニューを変えます。まったくやらないことはないけど、量をちょっと減らしてバスケの技術の部分……たとえばシューティングやドリブルの練習を長めに行い、いいイメージを思い浮かべながらモチベーションを上げるようにしています。気分転換したいときは、昔からよく知っている友達と遊びに行って仕事の話を聞きます。みんなが頑張っていることを知ると励まされるような気がして、自分も負けていられないと思えるんです」

積極的なトレーニングによってポジションを勝ち取ってきた、生真面目で努力家な性格が伝わってくる言葉の数々。

そしてこれからプロを目指す若者たちに向け、二ノ宮はこう結んだ。

「何かを与えられてそれだけをやるのではなく、そこから工夫してプラスアルファのメニューを加えたり、他人とは違う考えを持ってやったりすることが、うまくなるための近道だと思います。与えられたことだけやっていると、その消極性がプレーにも出てしまう。だから自分で考えて行動を起こすことが大切。自分に必要なことをどんどんやればいい。もしその方法が間違っていたとしても、いつか誰かが正しいことを教えてくれるから、そのときに直していけばいい。そういう姿勢が大事だと思います」

 

ADIDAS TRAINING ZONEキャンペーンサイト

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