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March 13 2017 By ゆるすぽ編集部

最初は続くとは思ってなかったですよ!/サラリーマンランナー牛坂貴昌

最初は続くとは思ってなかったですよ!/サラリーマンランナー牛坂貴昌

「最初は続くとは思ってなかったですよ!」

そう切り出したのは、今年43歳を迎える市民ランナーの牛坂貴昌さん。都内の広告制作会社に勤務するサラリーマンである。営業職で、年度末ということもあり、最近は忙しく、9:00に出勤すると、昼間は営業回り、夕方帰社すると制作業務の進行チェックをし、11:45の終電で千葉まで帰ることもしばしばだという。

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ランニングを始めたのは、30代後半になり、そろそろお腹の肉が気になってきたとき。本人はブームに乗ったつもりはなかったというが、周りはマラソンブームだった。中学はバスケットボール部、高校は弓道部に所属したが、特に運動神経は良いほうでもなく、これといって熱心に活動していたわけではないという。

そんな彼がなぜ? 尋ねてみた。

「マラソンって意外と単純なスポーツじゃないですか。突き詰めていけば奥が深いスポーツですけど、端から見てると、“ただ走るだけ”っていう。昔特に運動していなかった人が、40歳ぐらいになって、単純がゆえに結構ハマる人が多いんですよ」

彼は、こう続ける。

「他のスポーツは、途中から始めようとすると経験者とは技術のハンディがあって、僕の場合、技術を習得するところから入らないといけないんですよ。うまい人はすでにうまいから…」

なるほど。確かにそうだ。

「しかも、テニスならコート、格闘技ならジムとか、競技する場所が必要でしょ。でも走ることならどこでもできるから、入り口としては入りやすいんです。靴とウエアさえあれば、自分の体一つで走りに行けるし」

なるほど、なるほど。

「だから、40代が圧倒的に多いんです。子育てが一段落してきて、自分の時間が取れるようになって、気づいたらメタボの自分がいて、オレこんなんでいいのか?と。気づいたらランニングブームで。痩せたいというか、昔の自分の体を取り戻したいなあって感じでした」

納得である。そんな彼も、中3、中2、小3と3人の子どものおとーちゃんである。子育てが一段落したとはいえ、まだまだこれから大変だろうにと思っていると、彼が言った。

「最初は続くとは思ってなかったですよ!」

それが走ってみると、“楽しかった”というのだ。

「同じように始めた周りのランナーたちも、自分と同じように、(各々が)そこまで続くなんて思ってなかった、って言いますしね」

そして、こう続ける。

「何より、無心になれるし、頭の中が整理できるんです!」

これは、スポーツをやっているビジネスマンが口々に言う言葉だ。

「自分の場合はラジオを聴きながら走るんですけど…、自然と仕事のことを頭の中で整理していますね。明日の仕事の段取りを考えたり、案件の整理をしてたり…、あとは今日営業先で話した言葉を思い出して、“ああ、あの時こう言えば良かったんだ”とかね」

そのため、走ることと頭を整理することと、一石二鳥になっているという。

「それと、走っていると何も考えないときがあって、無心になっているんです。だから嫌なことも忘れて、ストレス発散になるし!」

であれば、一石三鳥である。

さらに、こう続ける。

「それに、友達ができるんです。SNSで知り合い、たまに走行会に参加したりとかして。マラソン大会に行くと知り合いがいっぱいいて(笑)。プライベートでも交流していますしね」

ラン仲間とは、皇居や駒沢公園といった、ランナーのメッカにもわざわざ千葉から走りに行っているほどである。ならば、一石四鳥である。

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もちろん、会社の上司や同僚も応援してくれているという。

「去年の東京マラソンでは、企業のチャリティ枠でレースに参加させてもらったんですけど、初めてのサブ3.5(3時間半)を記録しました!」

勤務先の社名が入ったTシャツを着て走り、会社の宣伝にもなっているそうだ。仕事をしながら走ることとの両立は、かなり大変なことは想像がつく。

最後に、「自分にとってマラソンとは何か?」を聞いてみた。

「やるか、やらないか!ですね」

そして一呼吸おいてから、「大人になってから、こんなに頑張ったことって無いです」と答えた。

「仕事が忙しいとか、子育てが忙しいとか、なんだってやらない理由があるじゃないですか。でも、やり繰りすればどうにかできる。ちょっとの時間でも。やってる人はいるし。だからホントやるか、やらないかです!」

彼の顔を覗き込むと、ビジネスマンの表情になっていた。“仕事や人生においてプラスになっている!”、そういう思いが伝わってきた答えだった。

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(ゆるすぽ編集部)

ゆるすぽ編集部

ゆるすぽ編集部

“みんなでつくるスポーツニュース”をコンセプトにwebサイトを展開。(http://www.yurusupo.com/)ファン目線を大事にし、スポーツニュースで報道される以外のさまざまなスポーツネタをゆる~く紹介しています。「ボーダレス」にも記事を展開。

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