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April 19 2017 By ゆるすぽ編集部

老若男女、国境を超えて誰もが一緒に楽しめるスポーツプログラム「FOOT SHOT」とは?

春の暖かな日差しの中、子どもたちが何度も何度も小さなゴールに向かって楽しそうにボールを蹴っていた。

今回取材したのは、「FOOT SHOT」(フットショット)というニュースポーツ。FOOT SHOTは埼玉県さいたま市発祥の、全く新しいスポーツプログラムだ。

こんなゴール見たことない!? 作戦、駆け引きは無限大!

プレーの仕方は、実にシンプルである。サイズや形状の異なる7つのミニゴールに対して、ボールを7球蹴る。各ゴールには、縦、横、斜めにゴールインを阻むバーが付いていたり、ボールを浮かせて上から入れる籠状のゴールがあったり、それぞれ特徴が違う。難易度により1点から8点までのポイントが設定されており、ゴールインにより獲得したポイント数を競い合うというものだ。

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ゴールインすると獲得できるポイントは、左から順に①1点、②2点、③3点、④4点、⑤左下に入ると5点、右上に入ると7点、⑥6点、⑦8点(写真提供:FOOT SHOT普及委員会)

狙うゴールの正面にボールを置いて蹴るのだが、未就学児は5メートル、小学校1~3年生は8メートル、小学校4年生以上は11メートル離れた場所から蹴る。横幅が大きいタイプのゴールは幅90センチ×高さ65センチ、横幅が小さいタイプのゴールは幅60センチ×高さ65センチであるため、11m離れた位置からだとかなりゴールが小さく感じ、難しいと思う人も多いそうだ。

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2016年10月10日「多摩スポーツセンタースポーツフェスティバル」にて(写真提供:FOOT SHOT普及委員会)

さて、このFOOT SHOT、プレーの仕方はシンプルだが、作戦を考え実際にやってみると、実に奥深い。7球のボールを蹴る際、どのゴールから狙っても構わないのだが、一度ゴールが決まったらそのゴールを再度狙うことはできない。ウォーミングアップがてら1点の簡単なゴールから着実に点を積み上げていくもよし、難易度が高く面白そうな8点のゴールから狙って一発高得点を狙うもよし、だ。

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籠状の8点のゴールは人気が高く、男の子は必ずといっていいほどチャレンジしていた

狙ったゴールと違うゴールに入った場合でも、そのゴールがまだ決めていないゴールであれば、ポイントを獲得することができる。

しかもこの競技は、一人ずつプレーするだけでなく、複数名同士でのチーム対戦も可能であるため、誰がどのゴールを狙うか、そしてその順番など、相手チームとの駆け引きを楽しむこともできる。

よちよち歩きの2歳児から、マサイ人まで!? 誰もが楽しめるスポーツプログラム

さて、このFOOT SHOTは一体どのようにして生まれたのだろうか。

開発者にお話を伺ってみると、きっかけは、ある日自宅の庭で、子どもが遊んでいる姿を何げなく見ていた時のことだったという。

当時まだ2歳だったその子は、誰に教えられたわけでもないのに、あるじのいないまま置かれていた犬小屋の入り口をゴールに見立て、ゴムボールを蹴って遊んでいたという。それを見た開発者は、「“何かに向けてボールを蹴る”という行動は人間の本能に起因するものなのではないか? だとしたら、“何かに向けてボールを蹴る”ことにフォーカスすることで、老若男女を問わず世界中の誰もが気軽に楽しめる新しいスポーツプログラムをつくることができるのではないか」という考えに至ったそうだ。

ボールを蹴るアトラクションとしては、既に「キックターゲット」が広く知られているため、それとは全く違うオリジナルゴールをつくること、そして、サッカーの技量差の出にくいプログラムにすることにはとことんこだわった。全くゼロの状態からゴールの形状を考え、工夫し、改良を重ねプログラムを完成させたのだ。

その考えの通り、FOOT SHOTはボールを蹴ることができれば誰もが一様に楽しむことができるスポーツとなっている。これまでプレーした最少年齢は2歳、最高年齢は70代のおじいちゃんだったそうだ。老若男女誰であろうとも、自分のタイミングと力加減でボールを蹴るだけなので、けがの心配もほとんどない。

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2017年4月3日「第3回フロンタウンさぎぬま春遊び」にて

サッカーやフットサルの選手が高得点で勝つかというと、必ずしもそうではない。地道に真っすぐ転がしてポイントを稼ぎ、主婦や女の子がサッカー経験者に勝ってしまうということもある。

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2017年4月3日「第3回フロンタウンさぎぬま春遊び」にて

障害のある方も、これまでに多くの方がプレーしている。例えば目が不自由な方がプレーする場合、蹴る前にまずゴールを触ってもらい、形状を把握してもらう。実際に蹴る時には、ゴールポストをたたいて音を出し、ゴールまでの距離感や位置を伝えながら蹴ってもらうそうだ。

また、海外の方にももちろん楽しんでもらうことができる。とあるイベントでFOOT SHOTを行っていた際、こんなことがあったそうだ。別の出し物の出演者として訪れていたマサイ人の男性が、FOOT SHOTの方へと近寄ってきた。スタッフは、マサイ語はもちろんのこと英語も話すことができず、ルールを説明することができなかったのだが、その男性はすぐにゴールに向かってボールを蹴り始めたという。しかもタイヤで作ったゴム草履で。

「ボールとゴールがあれば、たとえ言葉が通じなくても誰もが『狙って蹴るんだな』って分かるんですよね。8点の難しいゴールが決まると『ワーッ!!』って喜ぶのも、みんな一緒です」と開発者は話してくれた。

初めて体験デモを行ったのは2011年のことで、それから毎年各種イベントで実施回数を伸ばしてきたが、普及に関してはまだまだこれからだという。

今後の目標としては、学校やスポーツ施設、レクリエーション施設、商業施設などさまざまな場所にゴールが設置されること、全ての都道府県でイベントを実施すること、そして全国大会を開催することを目指しているそうだ。もちろん、海外へ普及させることも夢なのだそう。「全くのゼロベースから始めたものを一体どこまで広げることができるのか、ワクワクしながらやっています」とのこと。

また、「パーフェクト達成者をこの目で見る」ことも夢なのだそうだ。いまだかつて7球蹴って7つのゴール全てを決めた人はいないそう。皆さんもぜひパーフェクトを目指してチャレンジしてみてはどうだろうか?

▼FOOT SHOT普及委員会
Facebook:https://www.facebook.com/footshotcommittee
E-mail:footshot1211@gmail.com

ゆるすぽ編集部

ゆるすぽ編集部

“みんなでつくるスポーツニュース”をコンセプトにwebサイトを展開。(http://www.yurusupo.com/)ファン目線を大事にし、スポーツニュースで報道される以外のさまざまなスポーツネタをゆる~く紹介しています。「ボーダレス」にも記事を展開。

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