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March 04 2015 By 伊澤佑美(いざわゆみ)

【ラグビーW杯】2019年開催までに日本が解決すべき課題は?元日本代表エースの大畑大介に聞いた

3月3日、NHKをはじめとする朝のニュースを、ラグビーワールドカップ日本大会の話題が席巻した。同じく新聞も一面、スポーツ面、社会面など多面展開で大々的に取り上げた。同報道を見て初めて知ったという人も多いかもしれないが、日本は2019年、ラグビーワールドカップの開催国となる。その試合会場となる12都市が2日、発表されたのだ。

 

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ラグビーワールドカップ2019 開催都市発表会にて(左から、元木由記雄さん、大畑大介さん、増保輝則さん、桜庭吉彦さん、松田努さん、田沼広之さん/いずれもラグビーワールドカップ2019アンバサダー)

実は、ラグビーワールドカップは、オリンピック、サッカーワールドカップに続く、世界の3大スポーツイベント。1987年にニュージーランド、オーストラリア共催で第1回大会が行われて以来、欧州やニュージーランド、オーストラリア、南アフリカといったラグビー伝統国・地域を行き来しながら、4年おきに7回にわたって開催されている。今年、2015年はちょうどワールドカップイヤーにあたり、9月18日にイングランドで第8回大会が開幕する(10月31日まで)。そして、4年後の2019年が日本大会というわけだ。

日本での認知度はどうなのだろう。

元ラグビー日本代表でエースとして活躍し、代表歴代最多トライを誇る大畑大介さん(39)は、「2019年に日本でラグビーワールドカップが開催されます。僕はそのアンバサダーです、と講演会で話し出すと、大抵の人は目をそらします(笑)。これが今の日本国内の縮図だと思うんです」と話す。「何百人という講演会場でそれだけの反応ということは、実際の国内の認知度もそんなに高くないと思う。そこはしっかりと受け止めなければいけないと思います」と大畑さん。

といっても2019年のホスト国としては、のんびりしていられない。日本経済新聞によると、アジア初開催となる日本大会は約1カ月半の期間中に40万人の訪日客が見込まれる。2020年の東京オリンピック・パラリンピックの前哨戦として、質の高い「おもてなし」が求められるといっていい。今から日本全体でマインドアップするにはどうしたらいいのだろう。

大畑さんは「サッカーワールドカップも、野球のWBCも、オリンピックも、日本代表を応援しようという流れは間違いなくある。その流れにラグビー日本代表もうまく入っていけばいい」と話す。「選手としての魅力がなければグラウンドに足を運んでもらえないし、日本代表チームが強くなければ、ラグビーというものに対して興味を抱いてもらえることはまずない」

つまり、ラグビー人気を盛り上げていくには、日本代表の活躍が欠かせないということだ。2019年を前に、まずは半年後に2015年のワールドカップが始まるが、今大会、日本代表に期待はできるのだろうか。

大畑さんの予想は「期待値も込めて、予選リーグ突破」。第7回までの日本代表の戦績は1勝2分21敗(第2回大会でジンバブエに1勝)。決勝トーナメントに駒を進めたことはない日本代表にとって、かなり高い目標に思えるが、エディ・ジョ-ンズヘッドコーチもトップ8入りを目標として掲げており、選手たち自身も「夢物語とは思っていない」と大畑さんは話す。「今の選手たちは自信を持って戦っているから、ぜひ結果を残してほしい。結果を残すことが、子どもたちの憧れにつながるし、子どもたちが憧れる競技であることが、その競技の発展になっていく」と期待を寄せる。

一方で、「偶然が必然になるのも、やはり応援の力」と話す大畑さん。「多くの偶然と思われるような必然のプレーを増やしていけるように、みなさんの力を貸してもらえればうれしい」と、メッセージをよせた。

 

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元ラグビー日本代表の大畑大介さん

なお、2019年に行われるラグビーワールドカップの開催都市となったのは以下の通り。開幕戦と決勝は2019年に完成予定の新国立競技場で行われることが決定しており、開幕戦は同会場のこけら落としとなる予定。

札幌市:札幌ドーム
岩手県・釜石市:釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)
埼玉県・熊谷市:熊谷ラグビー場
東京都:新国立競技場
神奈川県・横浜市:横浜国際総合競技場
静岡県:小笠山総合運動公園エコパスタジアム
愛知県・豊田市:豊田スタジアム
大阪府・東大阪市:花園ラグビー場
神戸市:御崎公園球技場
福岡市:東平尾公園博多の森球技場
熊本県・熊本市:熊本県民総合運動公園陸上競技場
大分県:大分スポーツ公園総合競技場

伊澤佑美(いざわゆみ)

伊澤佑美(いざわゆみ)

PRプランナーであると共に、東京を拠点にライター・編集者として活動中。スポーツ取材から食レポ、旬ネタまで、幅広い分野の情報を発信している。フルマラソン4年目にして、サブ4を達成したファンランナー。 ※東洋経済オンラインでもコラム執筆中

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