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April 21 2017 By 斎藤寿子(さいとう ひさこ)

華やかな開会式に、世界各国からの参加者が熱狂 〜ワールドマスターズゲームズ2017〜

World Masters Games 2017

ワールドマスターズゲームズ2017 開会式のピクチャーギャラリーはこちら

 

21日、ニュージーランド・オークランドでは、生涯スポーツにおける世界最高峰の国際総合競技大会「ワールドマスターズゲームズ2017」(WMG)が開幕した。今日から10日間にわたって、28競技が行われる。この日の夜に行われた開会式では、世界各国から集まった参加者が一堂に集結。会場は国や年齢などにかかわらず、スポーツを楽しむ人たちの笑顔であふれていた。

4年に一度、「楽しむ」スポーツの祭典

「参加者の皆さん、ならびにボランティア、スタッフの皆さん、これは皆さんの大会ですので、一緒に楽しみましょう!」

開会式で本大会のチェアマンのSir John Wellsがそう述べると、ラグビーワールドカップ2011の決勝の舞台でもある「EDEN PARK」に集結した参加者たちから、大きな歓声と拍手が沸き起こった。

参加者代表としてスピーチを行ったのは、バスケットボールに出場するMonica Mercury。ニュージーランドの先住民族であるマオリ族の血を引く彼女は、民族衣装に身を包みステージに登場。最初にマオリ語で挨拶をし、次に英語でスピーチを行った。バスケットボールを愛好する一家に育ったMercury。ふだんは教師をしながら、子どもたちにバスケットボールを教えている。今回、大会関係者から代表スピーチの話が舞い込んだ時には、「まさか私が?」と信じられなかったという。しかし、自分が選ばれたことは「マオリ族にとっても光栄なこと」と喜んで引き受けたという彼女は、「これは人種や年齢に関係なく、誰もが参加できる大会。さぁ、挑戦しましょう!」と参加者たちに呼びかけた。

開会式では、マオリ族のパフォーマンスや最新のヒットナンバー、ダンスなどが次々に披露され、光や花火の演出で沸いた。式の終盤、参加者たちは、国ごとではなく競技ごとにコールされると、「EDEN PARK」のフィールドに降り立ち、場内を練り歩いた。互いに声を掛け合い、写真を撮り合いながら、場内パフォーマンスに加わった参加者たちは、開会式を存分に楽しんでいた。

World Masters Games 2017

今大会には約100カ国からおよそ2万6000 人が参加。その中には、10キロマラソンに参加する鈴木大地(すずき・だいち)スポーツ庁長官がいるほか、元プロ野球選手で現在はニュージーランドで野球の普及に深く関わっている清水直行(しみず・なおゆき)が野球とゴルフに参加する。また、タレントではビーチフラッグとスカッシュに武井壮(たけい・そう)、テニスには杉村太蔵(すぎむら・たいぞう)がエントリーしており、二人はいずれもエキシビションマッチに登場する予定だ。

4年後の2021年は、関西での開催が決定しているWMG。本大会のハブ会場の一つである、オークランドの港、Queens Wharfに設置された関西大会のPRブースでは、大会開催の告知チラシが配布され、宣伝活動が行われている。満開の桜の写真をバックに記念撮影をしたり、関西大会で実施予定の「グラウンド・ゴルフ」にチャレンジしたりすることもでき、多くの参加者たちが足を止めて楽しんでいる。開会式に参加した日本人に話を聞くと、「次の大会は日本ね、絶対行きたいと思っているの」などとすでに声を掛けられたという。

勝敗はもとより、いかにスポーツや、それを通して生まれる「つながり」を楽しむかが大切にされる「ワールドマスターズゲームズ」。オリンピックやワールドカップとは、また違うスポーツの姿が見られそうだ。

World Masters Games 2017

参考:「ワールドマスターズゲームズ(WMG)」とは

国際マスターズゲームズ協会(IMGA)が主宰する、生涯スポーツにおける世界最高峰の国際総合競技大会。オリンピック・パラリンピック同様、4年に一回開催されており、原則30歳以上のスポーツ愛好者であれば、誰もが参加できる。第一回大会はロサンゼルスオリンピックの翌年、1985年にカナダのトロントで行われた。

第9回大会となる2017年は、ニュージーランド・オークランドで開催中(4月21日から30日まで)。オークランド大会では、28競技45種目が行われる予定で、およそ100カ国から約2万6千人が参加する。

2021年の第10回大会は、アジア初となる関西で開かれる。

(文/斎藤寿子、写真/James Yang)

※当記事は、「ワールドマスターズゲームズ2021 関西」との提携コンテンツです。

 

斎藤寿子(さいとう ひさこ)

斎藤寿子(さいとう ひさこ)

新潟県出身。大学卒業後、業界紙、編集プロダクションを経て、2006年からスポーツ専門Webサイトで記事を執筆。主に野球、バレーボール、テニスを担当。2011年から取材を始めた障がい者スポーツでは、パラ競技を中心に、国内大会をはじめ、2012年ロンドンパラリンピック、2014年仁川アジアパラ競技大会、2016年リオデジャネイロパラリンピックなどを取材。2015年からフリーライターとして活動している。

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