TOPへ
October 22 2015 By TheBORDERLESS

チアリーディングは“笑顔のスポーツ”、早稲田のCheer Spirit☆

チアリーディングは“笑顔のスポーツ”、早稲田のCheer Spirit☆

スポーツの秋。サッカー、ラグビー、アメフト、野球など、さまざまなスポーツで、優勝に向けて白熱した戦いが繰り広げられている。

そんな試合に笑顔の華を添えているのがチアリーディングである。「応援」のチアの場合、チア自体に勝敗はつかないため、チアリーディングをスポーツとして捉えている人は少ないだろう。しかし、チアリーディングは“笑顔のスポーツ”と呼ばれるれっきとしたスポーツなのだ。

今回、1977年に発足して以来「応援」のチアリーダーとして1番の歴史を誇る、早稲田大学応援部チアリーダーズBIG BEARSのCheer Spiritについて取材した。

「応援」のチアリーダーとして日本一の活動量を誇る、早稲田大学応援部チアリーダーズBIG BEARS

観ている人に『元気・勇気・笑顔』を届けるために、チアリーダーたちがパワフルでスピード感あふれる「技」の数々を展開する表現スポーツ、それがチアリーディングである。

チアリーディングには、「応援」と「競技」の2つの側面がある。「応援」は、スポーツの試合中の応援やハーフタイムセット間に行われる演技、学校や地域のイベントを活躍の場とし、チームや観客を「元気づけること」「魅了し、惹きつけること」を目的とする。それ自体に勝敗はつかないが、選手と観客をつなぎ合わせる懸け橋として、必要不可欠な存在だ。一方、「競技」は「いかに観客を魅了し、惹きつけることができるか」を競う表現スポーツで、チアリーディング特有の高度な技術を使って2分30秒の演技を構成し、細かな採点基準で評価が下される。まさに笑顔の真剣勝負が繰り広げられる。

「応援」のチアリーダーとして日本一の活動量を誇る早稲田大学応援部BIG BEARSは、30を超えるスポーツの応援に駆け付け、『早稲田のチア』という名前を背負っている。自分の名前より先に『早稲田のチア』という名前が来るからこそ、常に「美意識を持つ」ということを心がけており、演技中の手先、つま先、表情から、プライベートの身だしなみや立ち居振る舞いまで、「人に見られている」ということを常に意識している。「見られていないときこそ、見られている存在ということを心がける」というプロ意識が、彼女たちの根底にはある。

早稲田大学応援部BIG BEARS

「応援」では必ずしも努力が試合結果に結びつくわけではない

スポーツである以上、ゴールは勝つこと。自分のチームが勝つために応援するのがチアリーディング。しかし、自分がどんなに頑張って声を出したからといって、その努力が結果に直接結びつくわけではない。

「もし選手がつらいときに声が聞こえたら。少しでも頑張るきっかけになるように、最後の一押しを応援できたらいいんです」

チアリーディングで観客に共感してもらい、大きな力となって選手に届ける。自分たちの力だけでは足りないけれど、観客を交えたら大きくなる。自分の努力が直接結果に結びつくわけではないが、彼女たちは観客と選手をつなぐ懸け橋となり、今日も選手に声を届けている。

早稲田大学応援部BIG BEARS

頑張ってない人に頑張れって言われても説得力がない

誰かを応援し元気づけるためには、自らの努力も惜しまずにいなければならない。「頑張れ!」と声援を送るだけなら誰にでもできるし、頑張っていない人に応援されても心には響かない。

「早稲田の選手はみんなプロのアスリート。一方、BIG BEARSには初心者もいるんです。そんな私がチアリーディングをしているからこそ、その分頑張らなきゃいけないと思っています」

美意識を持つということも同様、笑顔の裏には「応援の心」からくる努力が隠れている。

早稲田大学応援部BIG BEARS

早稲田大学応援部BIG BEARS

笑顔のスポーツ、チアリーディングにおけるCheer Spirit

そんなチアリーダーたちが大切にしていること。それは、Cheer Spiritだ。それは、「元気・勇気・笑顔」に代表される「誰かを応援することを自分の喜びに変える心」を示す。

大事なのは、自分以外の誰かの心に共感し、力になりたいという「応援の心」であり、Cheer Spiritを身に付けることで、周りを思いやる気持ちを育てることができる。

「ひとりではなくて仲間がいるんです。大会であればチアリーディングの仲間がいるし、応援席では観客のみなさんが仲間。常に思いを持って届けたい相手がいることを意識しています」

「ここまで続けられたのは周りの人たちのおかげ。感謝の気持ちと思いやりを忘れずにいます」

早稲田大学応援部BIG BEARSのチアリーダーたちは、常に思いやりと感謝の気持ちを忘れずにいた。スポーツとしての技術の向上以上に、応援する気持ち、感謝する気持ち、仲間と一緒に協力して演技を作り上げることなど、人間として大切な多くのことをチアから学んでいる。勝敗がつかない世界で戦っているからこそ、自分との戦いにかける部分が多いチアリーディング。誰かを応援したいという「純粋な思い」が若い彼女たちの笑顔から感じられた。

早稲田大学応援部BIG BEARS

(文/写真・山下千絵)

TheBORDERLESS

TheBORDERLESS Facebook Twitter

The BORDERLESS(ザ・ボーダレス)編集部です。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Twitterをフォローしよう!

前の記事へ
一覧に戻る
次の記事へ
前の記事へ
一覧に戻る
次の記事へ