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October 27 2015 By ゲストライター

まさに現代の忍者! CGいらずのド派手なスポーツ「パルクール」

「日本には忍者はいるのか?」

外国人からそう聞かれたとき、あなたはなんと答えるだろうか。「そんなものはもういない」と答えるのは早計といえる。

ビルとビルの間を飛び移ったり、壁をよじ登り、街の中を自由自在に駆け回る…。そんなド派手なアクション映画のような動きをキメる人たちが、この21世紀の地球に存在している。

「パルクール」というエクストリームスポーツの実践者「トレーサー」たちだ。

パルクールとは、走る・跳ぶ・登るといった移動に重点を置く動作を通じて心身を鍛える、フランス発祥のトレーニング・カルチャー。周囲の環境を利用した体の動きで、どんな地形でも自由に動ける肉体と、困難を乗り越える強い精神の獲得を目指す。30年ほど前、ジムに行くお金もないスラム街に住む若者が、身を守るために始めたのがルーツとされている。

文字を読むだけではなかなか伝わりづらいはずなので、まずはこちらの動画をご覧いただこう。

こちらは、パルクールの創始者のひとりで、超有名トレーサーのダヴィッド・ベルが出演した映画のワンシーン。もちろんCGは一切使っていない。0:32頃にドアを突き破って出てくるのがダヴィッドだ。

追っ手の頭上を越え、ビルの窓から飛び降り、建物と建物の間を飛び移る…。まさに現代の忍者といえる動きを見せている。

 

そして、パルクールにトリッキーなアクションを加えたものを「フリーランニング」という。そしてフリーランニングの世界大会「Red Bull Art of Motion」で3度の優勝経験を誇る有名ドイツ人トレーサー、ジェイソン・ポールが東京・渋谷の街を舞台にフリーランニングを行った動画がこちらだ。

街中、公園、森、岩場……いかなる環境も、トレーサーたちにとってのフィールドであることがわかる。

 

さて、冒頭で「日本に忍者はいない」というのは早計だと書いた。そう、日本人のなかにも、フリーランニングの世界大会で活躍するトレーサーがいるのだ。

 

世界的に活躍する、日本人初のプロトレーサーのZENだ。2011年に日本で初めて開催されたフリーランニングの国際大会「Red Bull Art of Motion Yokohama」では5位に食い込む健闘を見せた。

 

他にも2014年に話題になった、サントリーのCM「忍者女子高生」をおぼえているだろうか。

この動画内で使われている動きも、パルクールやフリーランニングが生かされている。そう、現代の日本にも、トレーサーという“忍者”が存在するのだ(本場はフランスだけど……)!

 

派手なアクションに魅了され、「自分もやってみたい!」と考える人も少なくないだろう。しかし、パルクールはあくまでも心身を鍛えるためのトレーニング・カルチャーだ。自分の限界や能力を把握した上で動くことが重要となる。自分の限界を超えたものはパルクールではないといわれ、無理にマネをして、体を壊すのは本末転倒。まずは、経験者が開催している練習会などへの参加が推奨される。

 

では、どのような場所で練習会が開催されているのか。次回は、日本の各地で行われている、パルクールの練習会に迫る。

 

<文章:森 祐介  メイン写真: THOR>

ゲストライター

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The BORDERLESS(ザ・ボーダレス)編集部からの依頼で執筆いただいたゲストライターの方です。

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