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December 13 2017 By 木村和久

ゴルフの未来図 ~ゴルフをやり続けて、天寿を全うしよう~

皆さん、ゴルフ歴10年とか20年のベテランとなっている昨今、いかがお過ごしでしょうか。これだけ長くやると、正直に申しまして、「技術的には頭打ち、気分的にはマンネリ」になっているかと思います。日本のゴルフ場は約2,500あり、1コース100~200人ぐらいの人が競技に参加したとしても、30万人そこそこといわれています。ということは、ゴルフ人口が700万人としても、アマチュアゴルファーの9割以上はお気楽プレーヤーなのです。つまり「友達とゴルフやるべ~」とか「コンペに参加してみるか」などと、のんびりやる派が多いのです。お気楽ゴルファーは、さして大きな目的を持ってプレーをしていません。故にちょっとした挫折とか、疲労、けが、病気、金欠などでゴルフをリタイアしがちです。

でも長い人生を顧みますと、ゴルフは細々ながらも、続けた方がいいと思います。現代社会におけるゴルフは重要な存在、すなわち「生きる糧」になっているからです。ゴルフは単なるスポーツという範疇を超え、いまや国民的レジャーとなり、さらに人生というサバイバルの成功の証しとなっています。つまり「ゴルフが好きというよりも、ゴルフができる自分が好き」という概念ですね。女性目線でいうと「自らゴルフに行くより、連れてってもらえるゴルフが好き」ということになります。そりゃ家に迎えに来てもらい、いろいろごちそうになりながらのプレーは、格別です。人生において、モテ期は3度あるといいますが、「ゴルフモテ期」も、1回ぐらいは到来するんじゃないですか。この自分が好き理論は、ほかの事柄に応用できます。

「南国のリゾートが好きというよりも、リゾートに気軽に行ける、自分が好き」

「高級フレンチが好きというよりも、高級フランス料理に接待される、自分が好き」

「満員電車が嫌いというよりも、満員電車に乗らない生活ができる、自分が好き」

などなどです。つまり、ゴルフに飽きていても、さほど好きでなくても、さらに下手でも、ゴルフができる環境にいれば、幸せなのです。では、今後どうやってゴルフができる環境づくりをしたらいいでしょうか。考えてみましょう。

経済的観点として

ゴルフは平日プレーするにしても、食事や交通費を計算しますと1万円ぐらいかかる遊びです。めちゃくちゃ高額とは思いませんが、月の小遣い4万~5万円ぐらいは確保できる生活を送らないといけません。そこは「ゴルフができるように、仕事を頑張る」ぐらいの気構えで臨みましょう。人間、なんでもモチベーションがないと、前へ進みませんからね。予算のない方は、会社でゴルフサークルを立ち上げ、多少補助してもらうとか、格安でラウンドできるコースをあっせんしてもらうとか、工夫しましょう。

健康維持としてのゴルフ

ゴルフは、指を包丁で軽く切ったぐらいでもできなくなるスポーツです。年齢を重ねると腰痛に始まり、老眼、外反母趾、五十肩、膝痛、心臓疾患など、さまざまな病気や障害が起きます。スポーツ全体にいえることですが、健康体じゃないとなかなかできません。そうなると、年齢を重ねるに従い、スキーはそろそろ卒業だな、テニスも疲れるから、ちょっとついていけないとなってきます。そうなると最後まで手放さないでやり遂げるのが、ゴルフじゃないですか。そのために、日頃散歩などでいいから、健康体の維持をお勧めします。

社会的成功者としてのクラブライフ

これは仕事を頑張ったからという、ご褒美的なものです。ビジネスで大きな成功を収めた方は、名門のカントリークラブに入会して、切磋琢磨なさるがよろしいかと。そこで「我こそは上場企業の役員なり」などと、口上を語る社会的成功者がたくさん集まってきます。実社会では役員だったのに、そのクラブでは、ほぼ全員が役員以上ですから、また「一兵卒」として、雑巾がけから始めなければなりません。上昇志向の強い方は、さらなる上を目指す意味で、名門クラブがお勧めです。上昇志向の少ない方は、カジュアルなクラブや、友の会に参加するのがよろしいでしょう。そういうところでは、社会的立場は二の次です。みんなで気軽にゴルフをやろうと、捉えてくれれば幸いです。せっかくメンバーになっているのだから、たまにはコース行かないと、それぐらいの気持ちでプレーしましょう。

女性の場合、ゴルフ好きのパートナーがいればいい

女性は、パートナーがゴルフをやるかやらないかは大きい問題です。頻繁にやる方なら、時々一緒について行けばいいし、会員権を持っていたら、家族会員として割安にプレーできますから。パートナー選びの条件のひとつとして、ゴルフは重要なチェックポイントですね。

遊び仲間がいないと

漫画「ワンピース」でも語られていますが、仲間はとても大事な存在です。ゴルフもたったひとりじゃ、全然面白くないです。どこぞのクラブに入ればいいという方もいますが、そこは趣味世界の「オフィシャルな場」であって、気楽に打ち溶ける場とは、ちょっと違います。やはり大学時代の同級生とか、近所のスナックのマスターとか、そういう気楽な関係のなかで、一緒にゴルフができたら、さぞ楽しいのではないでしょうか。ゴルフ人口は減る一方で、増える兆しはありません。ということは、気づくとやめている仲間がいるってことです。そうならないためにも、日頃友達づきあいをして、ゴルフもニギルときは、たまには負けてあげましょう。

とまあ、いろいろ書きましたが、「ゴルフは人生における総合格闘技」ではないか、そう思えてならないのです。85歳ぐらいで、ゴルフができなくなって、2~3カ月後に亡くなるのが理想の人生ですよね。いやいや、85歳までゴルフができるなら、90歳まで生きるかも。細かい誤差は置いといて、そんな人生を送るためには、日頃からお酒をたくさん飲まない、しょっぱいものを多くとらないなどの節度ある生活をして、寝込まないような体をつくっていくしかありません。「ゴルフをしたいがために、健康に生きて、気づいたら長生きをしてしまった」これがアマチュアゴルファーの、理想の生き方じゃないでしょうか。ちなみに、超名門ゴルフクラブは、歩いてのプレーが基本ですが、最近では、高齢で歩行が難しい方に、乗用カートの利用を認めるような動きがあります。その目安がだいたい80歳ぐらいとされています。

どうです。80歳にしてようやく名門クラブで乗用カートプレーができるなんて、すてきじゃないですか。その日が来るまで、皆さん健康で、長生きしようではありませんか。

岡村治栄

岡村治栄

木村和久

木村和久

時代を読み解くコラムニスト、デイトレーダー、日本文藝家協会会員。夕刊フジ株1グ ランプリ月間優勝2回。 近著は「89ビジョン」(集英社)連載は「月刊ゴルフダイジェスト」「スポルティーバ 」 「夕刊フジ」(月曜)、「日刊スパ」「ポストセブンネット」「ゴルフコミック」など 。

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