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August 29 2018 By 伊澤佑美(いざわゆみ)

ワールドマスターズゲームズまで、あと1000日! 誰でも参加できる、大人のための世界最高峰スポーツ大会、続報

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この夏、『東京オリンピック・パラリンピック』の競技日程案やマスコットなどが次々と発表され、2020年に向けた期待が高まりつつある。その盛り上がりに続けとばかりに、8月24日、『ワールドマスターズゲームズ2021関西(WMG2021関西)』の1000日前イベントが、大阪市北区で行われた。

「WMG」とは、4年に一度、オリンピック・パラリンピックの翌年に開催される生涯スポーツにおける世界最高峰の国際総合競技大会のことだ。おおむね30歳以上であれば、誰でもエントリーでき、世界の人々と共に、スポーツを楽しむことができる。その第10回大会が、2021年、アジアで初めて、関西で行われる。WMG2021関西は、一つの都市ではなく、関西という「広域地域」(12府県政令市、約100会場)で行われるのが特徴で、開催期間は2021年5月14日~30日の17日間だ。

この日、新たに開催地として福井県が加わり、同県高浜町でライフセービングが行われることが発表された。これで13府県政令市が会場となる。日本では、人命救助のイメージが強いライフセービングだが、オーストラリアやヨーロッパなどでは、人名救助技術のトレーニングを兼ねたスポーツ競技としても定着しており、盛んに取り組まれている。

この決定を受け、会場に駆けつけた福井県の西川一誠知事は、「WMGの中で、最も大切な競技とも言える“命を救うスポーツ”、ライフセービングが福井県で開催できることになったのは、うれしい限り」と喜びを語った。高浜町の野瀬豊町長は、「アジア初のBLUE FLAG(※)を獲得した若狭和田ビーチをはじめ、若狭高浜の海は透明度が抜群。高浜町は、ライフセービングの世界選手権出場選手も輩出しており、全日本選手権の開催実績もある。まさに、開催地としてふさわしい」と胸を張った。

(※)BLUE FLAGとは、1985年、フランスで発祥したFEE(国際環境教育基金)が運用するプログラム。世界で最も歴史のある環境認証のひとつで、ビーチやマリーナが対象。認定されるためには、1.水質、2.環境マネジメント、3.安全性・サービス、4.環境教育と情報――の4分野33項目において認証基準を全て満たし、毎年審査に合格する必要がある。日本国内では、2016年4月に高浜町(若狭和田海岸)と神奈川県鎌倉市(由比ヶ浜)が取得。日本初、アジア初の認定。

 

左から、WMG2021関西組織委員会の松本正義会長、高浜町長の野瀬豊町長、福井県の西川一誠知事、WMG2021関西組織委員会の井戸敏三会長。関西広域連合の一員として、福井県も一緒になって2021年を盛り上げると語った。

左から、WMG2021関西組織委員会の松本正義会長、高浜町長の野瀬豊町長、福井県の西川一誠知事、WMG2021関西組織委員会の井戸敏三会長。関西広域連合の一員として、福井県も一緒になって2021年を盛り上げると語った。

これで35競技59種目の開催となったWMG2021だが、そのうち20競技35種目はパラアスリートも参加できる環境を整えており(2018年8月29日現在)、前回大会のWMG2017オークランド大会(11競技14種目)を上回る。誰もが参加しやすい“インクルーシブ”な仕組みづくりで、国内外から約5万人の大会参加者を見込んでおり、延べ6万人のボランティアが、それを支える計画だという。

またこの日、大会を通じた国際協力や関西におけるSDGsを推進する目的で、国際協力機構 関西センター(JICA関西)との連携も発表され、JICA関西の西野恭子所長と、組織委員会の木下博夫事務総長による連携協定締結式が行われた。

木下事務総長が「国際協力や海外交流という点で、非常に得意技の多いJICAに協力いただけることになったことは、とても喜ばしい」とあいさつすると、西野所長は、JICAがスポーツ分野においてもボランティア実績が豊富にあることや、その活動が民族の融和にも寄与していることを話し、「WMG2021関西は、スポーツの力やポテンシャルを一層生かせる場であり、SDGsのゴールの推進にもつながる」と、締結の理由を明かした。

連携協定にサインした木下博夫事務総長(左)と、西野恭子所長。(写真:WMG2021関西組織委員会)

連携協定にサインした木下博夫事務総長(左)と、西野恭子所長。(写真:WMG2021関西組織委員会)

決起大会のフィナーレでは、WMG2021関西の応援大使である武井壮さんが登場し、新たに就任が発表された「大会アンバサダー&アナバサダー(アナウンサーアンバサダー)」の面々と、会場を盛り上げた。

武井壮さんは、「残り1000日間、私のカラダをフルに使って、全力でWMG2021関西を広めていく」と、応援大使らしいコメントと共に、今年9月、スペインで行われる世界マスターズ陸上に参加することを明かした。「北京オリンピックのメダリスト 朝原宣治さんをチームメートに迎え、4×100mリレーに出場し、世界記録の更新にチャレンジします。2021年のWMG2021関西には、世界記録保持者として参加したいと思います!」と、熱い決意と共に「WMG2021関西での全種目制覇」をスポーツ1000言(宣言)すると、会場から大きな拍手が送られた。

多種目出場とメダル獲得で全種目制覇を宣言した応援大使の武井壮さん。

多種目出場とメダル獲得で全種目制覇を宣言した応援大使の武井壮さん。

さらに、「大会アンバサダー」に就任した23人のアスリートの中から柔道家の野村忠宏さん、元全日本女子バレーボール代表の大山加奈さん、野球解説者の斉藤和巳さん、スポーツキャスターの荻原次晴さん、「大会アナバサダー」に就任した5人の在阪テレビ局のアナウンサーの中から柴田博さん(朝日放送テレビ)、三浦隆志さん(読売テレビ)が登場し、それぞれのスポーツ1000言(宣言)を発表した。

「スポーツをする喜びを感じながら心と身体を鍛え続けます! 色んなスポーツにチャレンジするぞ!」野村忠宏さん

「スポーツをする喜びを感じながら心と身体を鍛え続けます! 色んなスポーツにチャレンジするぞ!」野村忠宏さん

「1,000万人以上の人たちに大会をPRします。」荻原次晴さん

「1,000万人以上の人たちに大会をPRします。」荻原次晴さん

「京都出身者として海外の方々に“ならでは”のおもてなしを伝えたい。」斉藤和巳さん

「京都出身者として海外の方々に“ならでは”のおもてなしを伝えたい。」斉藤和巳さん

「年齢、性別、国籍の垣根を越えて、全ての人が「夢に向かって」輝く舞台になるようパワーを送ります!」大山加奈さん

「年齢、性別、国籍の垣根を越えて、全ての人が「夢に向かって」輝く舞台になるようパワーを送ります!」大山加奈さん

「まだまだ若い人には負けないぞという気持ちはアスリートと一緒です。何歳になっても輝く人を応援します。」柴田博アナウンサー(朝日放送テレビ)

「まだまだ若い人には負けないぞという気持ちはアスリートと一緒です。何歳になっても輝く人を応援します。」柴田博アナウンサー(朝日放送テレビ)

「ボードセイリング、ミズノ上で風を“読み”、今は原稿“読み”。“アナ”どるな50代、“よみ”がえるボディーに!!」三浦隆志アナウンサー(読売テレビ)

「ボードセイリング、ミズノ上で風を“読み”、今は原稿“読み”。“アナ”どるな50代、“よみ”がえるボディーに!!」三浦隆志アナウンサー(読売テレビ)

在阪テレビ局も巻き込み、開催地一丸となって取り組むWMG2021関西。大会までの1000日間、関西での開催準備はもちろん、日本全国、世界に向けた開催告知にいよいよ火がついた。スポーツの力で関西から日本を元気に、と関係者はますます熱を帯びている。いかにその熱を伝播(でんぱ)できるか。応援大使、アンバサダー、アナバサダーの活動にも注目していきたい。

大会マスコットのスフラ(右)も登場し、一層の盛り上げを誓った。(写真:WMG2021関西組織委員会)

大会マスコットのスフラ(右)も登場し、一層の盛り上げを誓った。(写真:WMG2021関西組織委員会)

(文/撮影・伊澤佑美)

伊澤佑美(いざわゆみ)

伊澤佑美(いざわゆみ)

PRプランナーであると共に、東京を拠点にライター・編集者として活動中。スポーツ取材から食レポ、旬ネタまで、幅広い分野の情報を発信している。フルマラソン4年目にして、サブ4を達成したファンランナー。 ※東洋経済オンラインでもコラム執筆中

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