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July 17 2015 By 斎藤寿子(さいとう ひさこ)

東京マラソン車いす部門、リオ選考レースに

東京マラソン車いす部門、リオ選考レースに

毎年2月に開催され、今や名実ともに国内を代表するレースとなった東京マラソン。来年は2月28日に行われ、10回目を迎える。その記念すべき年に、車いすの部が国際パラリンピック委員会(IPC)の公認大会となる見通しであることが先月30日、東京マラソン財団から発表された。今後正式に決定すれば、同大会はIPC公認の国際大会とされ、記録が世界ランキングに反映される。来年9月に開催されるリオデジャネイロパラリンピック出場にも大きな影響を与えることになりそうだ。

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6月30日、東京マラソン財団会見

これまで国内ではIPC公認の車いすレースは、大分国際車いすマラソン(2015年は11月8日開催)のみだった。そのため、日本人選手はパラリンピックに出場するための公認記録を取得するためには、大分のほか、海外のIPC公認のレースに多く出場しなければならず、フィジカルや費用の面からも負担は小さくない。移動距離が少なく、慣れた環境で行える国内レースの増加が望まれており、今回発表された東京マラソンのIPC公認化計画は、パラリンピックを目指す日本人ランナーにとっては何よりの朗報となった。

公認の申請がIPCに認められるのは今秋の見込みで、決定すれば、来年の東京マラソン車いすの部はリオデジャネイロパラリンピックの代表選考レースを兼ねて行われる大会となる予定だ。

東京マラソンのIPC公認に伴い、現役の車いすランナー副島正純(そえじま・まさずみ/ソシオSOEJIMA)が車いすレースディレクターに就任する。副島は第1回大会から東京マラソン車いすの部に出場し、これまで5度の優勝経験をもつトップランナーだ。大分国際車いすマラソンや海外のレースにも出場し、国際大会に精通している。その経験をいかし、東京マラソン出場選手のレベルアップや2020年東京パラリンピックに向けての選手育成・強化を図っていく。

就任にあたって、副島は次のように意気込みを語った。

「来年からは(IPC公認の)国際大会となることで、世界のトップ選手たちと一緒に東京を走れることがすごく楽しみ。日本人選手のモチベーションにもなるし、車いすレースのレベルアップにもつながる。(レースディレクターとして)もっといろいろな方に興味をもってもらえるレースになるよう、盛り上げていきたい」

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車いすレースディレクターに就任した副島正純選手

また、東京マラソン財団は10回目という節目の大会となる2016年、東京マラソンのロゴをリニューアルすることも発表。東京マラソンという舞台でランナー、ボランティア、観衆の、さまざまな思いやストーリーが折り重なることで、ひとつの大きなドラマを生み出す、というコンセプトの下にデザインされたという。さらに、10回大会限定企画として、フルマラソンの定員を1,000人増やし、3万5,500人から3万6,500人とすることも明らかにした。

来年の東京マラソンはリオデジャネイロ五輪男子マラソンの代表選考レースとなることが決定しており、加えて車いすの部でリオデジャネイロパラリンピックの選考レースとなれば、国内初の五輪・パラリンピック同時選考レースとなる。これまで以上に注目度の高い大会となりそうだ。

(文・斎藤寿子)
(写真・Digital Board編集部 伊澤佑美)

斎藤寿子(さいとう ひさこ)

斎藤寿子(さいとう ひさこ)

新潟県出身。大学卒業後、業界紙、編集プロダクションを経て、2006年からスポーツ専門Webサイトで記事を執筆。主に野球、バレーボール、テニスを担当。2011年から取材を始めた障がい者スポーツでは、パラ競技を中心に、国内大会をはじめ、2012年ロンドンパラリンピック、2014年仁川アジアパラ競技大会、2016年リオデジャネイロパラリンピックなどを取材。2015年からフリーライターとして活動している。

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